iPhone用モデムチップ、IntelではなくMediaTekが独占供給か?

iPhone X iFixit

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Appleが、iPhoneのモデムチップの調達先をIntelから台湾のMediaTekに切り替える、との予測をアナリストが発表しました。2018年のiPhoneには、Intelがモデムチップを独占供給すると予測されていましたが、Intelはその座を譲ることになるかもしれません。

現在はQualcomm製とIntel製を採用

iPhone用のLTEモデムチップは、現在QualcommとIntelが供給しています。しかし、AppleとQualcommは契約条件などを巡って対立関係にあります。
 
このため、2018年のiPhoneに搭載されるモデムは全てIntel製になるだろう、と米有力紙Wall Street Journalが報じたほか、Apple関連の正確な情報で知られるアナリストのミンチー・クオ氏がKGI証券在籍時に予測していました

IntelではなくMediaTekがモデムチップを独占供給?

しかし、Northland証券のアナリスト、ガス・リチャード氏が「モデムチップのプロセッサーとして、MediaTekがIntelに取って代わる」との予測を発表した、とBloombergが報じています。
 
ただし、MediaTekによる独占供給に移行する時期については報じられていません。
 
MediaTekがモデムチップをAppleに供給する、との情報は2017年末にも報じられていましたが、その際はQualcommをサプライヤーから外し、Intelに全面移行するまでの「つなぎ」ではないか、とも言われていました。

主要チップの自社開発を進めるApple

Appleが早ければ2020年にもMac用のプロセッサをIntel製から自社製に切り替えると報じられており、Appleは自社製チップの採用によって、5億ドル(約550億円)を節約できるとも試算されています。
 
AppleはiPhoneなどに搭載しているグラフィック処理プロセッサ(GPU)に採用していたImagination Technologiesの技術利用契約を終了し、独自開発に切り替えています。
 
また、Appleは電源管理用ICも自社開発に切り替える方針と報じられています。

 
 
Source:Bloomberg
Photo:iFixit
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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