Appleの技術担当副社長、引き抜かれた自動車開発責任者の後任に

    WWDC21 ケビン・リンチ氏

    WWDC21 ケビン・リンチ氏
     
    Appleの自動車開発計画、Project Titanの幹部だったダグ・フィールド氏がFordに引き抜かれて退職した後任として、Apple Watchのソフトウェア開発責任者、ケビン・リンチ氏が任命された、とBloombergが報じています。

    ダグ・フィールド氏の後任がケビン・リンチ氏

    Appleが2014年頃から取り組んでいる自動車開発の中心人物で、Teslaでの勤務経験もあるダグ・フィールド氏が最近、Fordの幹部として引き抜かれました
     
    フィールド氏の後任として、7月に自動車開発部門への異動が報じられていたケビン・リンチがProject Titanのリーダーになったと事情に詳しい複数の関係者から得た情報としてBloombergは伝えています。

    テクノロジー担当副社長のケビン・リンチ氏

    2013年にAdobeからAppleに転じたリンチ氏は、長年にわたってソフトウェア開発の責任者を務めており、現在はテクノロジー担当副社長として、Appleの新製品発表イベントなどにも度々登場しています
     
    ただし、ケビン・リンチ氏の上司にあたるのは、これまでどおり最高執行責任者のジェフ・ウィリアムズ氏です。
     
    今回の人事についてBloombergは、Appleの自動車開発がハードウェア開発よりも、自動運転などのソフトウェア開発に重きを置いたものであることの表れだろう、と指摘しています。

    Appleは自動車メーカーへの生産委託を断念との報道も

    Appleの自動車開発は、Googleから移ってきたジョン・ジャナンドレア氏がトップを務めています。
     
    Project Titanからは、2021年に入って複数の幹部が退職していると伝えられている一方、BMWで電気自動車i3やi8の開発を率いたウーリッヒ・クランツ氏がAppleに加わったとも報じられており、現在も多くのエンジニアが自動車開発部門に取り組んでいるとみられます。
     
    最近、Appleが複数の自動車部品メーカーから見積もりを取り寄せており、自動車メーカーへの生産委託ではなく自前での製造に方針転換したようだ、と韓国メディア毎日経済新聞が伝えています。
     
    このほか、Apple関連企業がアメリカで自動車開発用のテストコースを購入したとの報道もあります。
     
     
    Source:Bloomberg
    (hato)

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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