【解説】iPhoneで利用できるAppleのクラウドサービス「iCloud」
2017
3/01
iCloud は、Appleが提供するクラウドサービスで、iPhoneを持っていれば、簡単な設定をするだけですぐに利用できる のが大きな特徴です。iPhoneを1台だけ持っている人も、iPhoneやiPadなど複数のiOS端末を持っている人にも便利なサービスです。
iCloudでは、音楽や写真、連絡先、カレンダーなどのデータを、インターネット上の専用のサーバー(クラウド)に保存できます。カレンダーやメモなどの標準アプリで保存した情報は、iCloudによって自動的にクラウドに保存され、パソコンやiPadなど、iCloudを利用できるほかの端末に同期できます。
自動で同期するため特別な操作をしなくてもよく、iCloudを利用できるすべての端末で、同じ情報を即座に確認することができます。
またiCloudの機能として、iPhoneが今ある場所を探すことができる「iPhoneを探す」という機能もあります。iPhoneが今ある場所を地図で表示できるほか、iPhoneを拾ってくれた人に対してメッセージを表示することもできます。
▼ アカウントはどうやって作成するの?
▼ iCloudの容量や利用料金は?
▼ iCloudの使用容量は追加で増やせる?
▼ 標準アプリの情報しか同期できないの?
▼ iCloudを利用できる端末はなにがあるの?
▼ iCloudにiPhoneのバックアップも取れるの?
▼ iCloudの使用状況を確認したい
iCloudに使用するアカウントは、「
Apple ID 」です。Apple IDは、アップルが提供するすべてのサービスのアクセスに使うアカウントで、1つあれば複数のiOS端末で共通して使うことができます。
音楽や映画を購入・レンタルできるiTunes Storeや、iOS端末向けのアプリを入手できるApp Storeといったストアのほか、Apple Music、iMessage、Facetimeなどのアップルのサービスを利用している場合はすでにApple IDを利用できているため、追加で新しく作成する必要はありません。現在利用しているApple IDを使いましょう。
Apple製品を使うための「Apple ID」
iCloudをiPhoneで利用する
iCloudの利用料金は、クラウドに保存できるデータやバックアップ容量の上限によって変わります。容量が最小の5GBであれば無料で利用できるので、とりあえず一度使ってみよう、と気軽に試せます。
料金体系は、50GBが130円、200GBが400円、1TB(1,000GB)が1,300円(2017年2月28日現在)となっています。音楽や写真などでどれぐらいのデータ容量を使用するかの目安については、「iPhoneの容量」の記事を参考にしてください。
iPhoneのストレージ容量
iCloudは無料で5GBまで利用できますが、空き容量が足りなくなった場合、より大きい容量を使えるプランにアップグレードすることができます。
料金体系は、「
iCloudの容量や利用料金は? 」の項目でご紹介したように、50GBが130円、200GBが400円、1TB(1,000GB)が1,300円(2016年1月28日現在)となっています。
アップグレードする際の支払い方法は、クレジットカード、デビットカード、iTunes Storeクレジットなどが使用できます。アップグレードできるだけのiTunes Storeクレジットがない場合は、残りの金額が請求される仕組みです。また、Apple Store ギフトカードは、iCloudの容量をアップグレードする際の支払いには利用できないので注意してください。
iCloudの容量を増やす(追加購入する)
いいえ。iCloudに対応したアプリであれば、データをiCloudに保存できます。これらのデータはすべて「iCloud Drive」という、インターネット上の保存領域に保存されます。iPhoneやiPadなどのiOS端末だけでなく、パソコンやWebブラウザからでも、いつでもアクセスできます。
iCloud上に保存した情報は常に最新の情報に同期され、iCloudを利用できるすべての端末でアクセスできます。またパソコンからは、どのようなファイルでもアップロードできます。
iPhoneのデータをiCloudに同期する
iCloudミュージックライブラリを利用する
iCloudを利用できるのは、iOS5がインストールされているiPhone、iPod Touch、iPadといったiOS端末と、OS X Lion(10.7.5)以降のMac、Windows7以降を搭載したWindowsパソコンで利用できます。
WindowsパソコンでiCloudを利用する場合は、「iCloud コントロールパネル」というソフトをインストールする必要があります。
>>関連TIPS「iCloudをパソコンで利用する」
iPhoneのバックアップをiCloud上に取れるの?
iPhoneのバックアップ方法としては、パソコンにインストールした「iTunes」を利用するか、iPhoneでiCloudを利用する方法があります。
バックアップには、Wi-Fiでインターネットに接続していること、電源に接続していること、画面がスリープ状態になっていること、の条件を満たす必要がありますが、これらの条件を満たせば、iPhoneに入っているデータを自動でバックアップすることができます。
iCloudでiPhoneのバックアップをとる
バックアップデータの管理(iCloud)
iCloudの容量をどれだけ使用しているかは、iCloudの設定画面から、利用している容量サイズと空き容量を確認することができます。iOS端末のバックアップデータ、写真と動画、iCloudに保存された書類とデータ、メールのメッセージなど、どのデータでどれだけの容量を使用しているかがわかります。
iCloudの使用状況を確認する