インドの小売業者、マージン削減でiPhone X販売をボイコット

    フリー素材 インド

    フリー素材 インド
     
    計70カ国でiPhone Xが発売となり、待ち望んでいた消費者が世界中で浮き足立つなか、苦々しい思いでこの盛り上がりを眺めている層もいます。Appleからマージンを削減されたことに対し、インドの小売業者が相次いでiPhone Xの取り扱いをボイコットしていることが分かりました。

    実質的には30%のマージン減少

    メディアの取材に応じた現地小売店Sangeetha Mobilesの関係者によると、Appleは今回インドでiPhone Xの販売マージンを、従来の6.5%から4.5%に引き下げたそうです。2ポイントの引き下げですが、実質的にはマージンから得られる利益が約30%減る計算になります。
     
    The Economic Timesによると、インドで高い人気を誇るSamsungやXiaomiだとマージンは12~15%、彼らに追随するOppoやVivoはさらに高いとのことで、Appleの低さが際立ちます。
     
    もちろん、Appleのこうした措置が現地業者の怒りを買うのも無理はなく、業者によってはiPhone Xの扱い自体を止めるところも出てきているとのことです。

    インドでiPhone Xが売れなくとも問題ない?

    インドがアメリカを超え、スマートフォン市場の規模で世界2位に躍り出たという統計も出ているだけに、Appleが小売店からそっぽを向かれるような行動に出たことに対し、疑問を呈する見方も少なくありません。
     
    先述したSangeetha Mobilesの関係者も「一体どうしたら、小売業者が自分たちのためにタダ働きしてくれるなんて思うのか」と、Appleの措置には呆れ顔です。
     
    Appleとしては、インド国内でのiPhone生産で高額な課税を回避できるメドが立ちつつあることに加え、Apple Store出店に向けた青写真も具体的なものになってきたことなどが影響しているのかも知れません。
     
    また、安価なiPhone SE 2のリリースに意欲的と考えられているように、インドでは高額なiPhoneで売り上げを稼ぐつもりはない、という考えもあるのでしょう。
     
     
    Source:Patently Apple
    (kihachi)
     
     

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします

    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

    特集

    [PR]オフィシャルサイト

    目次