インド、アメリカを抜いて世界第2位のスマートフォン市場へ

フリー素材 インド

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一昔前まで、Samsungと地元ベンダーMicromaxの牙城だったインドのスマートフォン市場ですが、2017年の現在にあってはすっかり様変わりしています。同国のスマートフォン市場自体が大きく拡大したことに加え、コストパフォーマンスの高い中国ベンダーのスマートフォンが流入してきたことなどが理由です。

地元ベンダーと中国ベンダーが入れ替わる

調査企業Canalysによると、2017年第3四半期(7~9月)においてインドでは、前年同期比でスマートフォンの出荷台数が23%の伸びを記録したことが分かりました。4,000万台を超える出荷台数は、スマートフォン市場で世界第2位だったアメリカを超える規模で、これによってインドは、中国に続くスマートフォン大国となりました。
 
内訳をみると、同国のスマートフォン市場を牽引しているのが、940万台を出荷したSamsungと、前年同期比で290%の伸びをみせ920万台を出荷したXiaomiで、この2社だけで出荷台数全体の半数近くを占めています。さらに3~5位に目を転じると、Vivo、OPPO、Lenovoと中国ベンダーが顔を揃えます。
 
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一方、数年前までシェアランキング上位を占めていたMicromaxや、Intex、Lavaといった地元ベンダーの面々は、見事に中国勢に追いやられてしまった格好です。

Appleは90万台を出荷

ちなみにAppleは90万台と、上位陣と比べれば、控え目な出荷台数となってしまいましたが、それでも前年同期から台数自体は倍増しています。シェアを伸ばすためには、高額な課税を回避し、安価なスマートフォンを提供するだけでなく、販売チャネルの構築も国土の広いインドでは重要です。
 
一説にはインドのハイパーループ構想にAppleが絡んでいるという話もありますが、ひとまず悲願のApple Store開店を契機として、存在感を増していくことができるのでしょうか。
 
 
Source:Canalys
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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