Apple、2018年にNetflix対抗のビデオ配信ビジネスに参入か

    Apple TV 4K Apple公式

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    Appleが、Netflixに対抗するビデオ配信サービスを2018年中に開始する、との予測をイギリスのIT関連コンサルティング企業CCS Insightが発表しました。

    Appleは強いハードウェアと順調なサービス事業を持つ

    2018年の業界動向予測を発表したCCS Insightのパオロ・ペスカトーレ副社長は、ビデオ配信ビジネスについて、「多くの企業が参入を狙っている。Appleは非常に強いハードウェアを持っており、サービス事業も順調だ」と、CNBCに語りました。
     
    「重要なのはオリジナルコンテンツだ」と指摘するペスカトーレ氏は、Appleはオリジナルコンテンツの制作でも成功するだろう、と予測しています。

    サービス部門が絶好調のApple

    Appleが現地時間11月2日に発表した、2017年第4四半期(7−9月)の業績では、Apple MusicやApp Store、Apple Payなどのサービス部門の売上は85億ドル(約9,700億円)以上で、四半期として過去最高を記録しました。
     
    ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、1月の同社2017年第2四半期(2016年10−12月)業績発表では「オリジナルコンテンツ制作に参入して多くを学んでおり、今後の戦略を考えている」と発言し、オリジナルコンテンツを充実させる方針を示唆しています。

    オリジナルコンテンツに注力するApple

    Appleは、先行するNetflixやAmazonに対抗するため、オリジナルコンテンツ制作・購入のために約10億ドル(約1,125億円)の予算を確保しているとみられます。
     
    同社は、Apple Musicのオリジナル番組「Planet of the Apps」を制作したのに続き、豪華セレブが数多く登場する深夜番組の大人気コーナー「Carpool Karaoke」の権利を購入して公開しています。
     
    さらに10月には、スティーブン・スピールバーグ監督の人気テレビドラマ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」のリメイク権を500万ドル(約5.6億円)で獲得しました。
     
    テレビ・映像ビジネスで経験豊富な人材獲得にも意欲的で、今年6月には映画制作大手のSony Picturesからテレビ事業担当副社長を一気に2人引き抜いたほか、10月にはAmazonビデオのコンテンツビジネス責任者、イギリス・BBCのクリエイティブ担当役員と、2017年だけでも相次いで大型の人材引き抜きを続けています。

     
     
    Source:CNBC
    (hato)

     
     

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