Apple、スティーブン・スピルバーグ氏のヒット作リメイク権を56億円で獲得か
Appleが、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏の制作会社、Amblin等と契約し、1980年代の人気SFドラマ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」10話のリメイク権を獲得した、と米紙Wall Street Journalが報じています。1話あたりの契約額は500万ドル(約5.6億円)と報じられています。
Apple Musicの独自映像充実が目的か
Appleは、現在約3,000万人の有料会員を持つApple Music用の独自映像コンテンツを充実させるべく、「E.T.」「ジョーズ」「インディ・ジョーンズ」「ジュラシック・パーク」など数多くのヒット作で世界的に知られるスティーブン・スピルバーグ監督の力を借ります。
Appleはすでに、Apple Musicで独自番組としてアプリ製作者のリアリティ・ショー「Planet of the Apps」と、豪華なセレブが登場する「Carpool Karaoke」を公開していますが、期待されていたほどのヒットにはつながっていません。
ハリウッドのビジネススタイルに慣れていないと指摘されるAppleは、今年6月にハリウッドの大手制作会社ソニー・ピクチャーズからテレビ番組担当の役員2人を引き抜いて映像制作責任者に据えています。
10話で56億円のリメイク権
Appleがリメイク権を獲得した「世にも不思議なアメージング・ストーリー」は、スピルバーグ氏がエクゼクティブ・プロデューサーとして制作総指揮を執るとされています。
報道によると契約額は1話あたり500万ドルとのことで、10話で5,000万ドル(約56億円)と見られています。
Appleは独自番組制作のために10億ドル(約1,120億円)の予算を確保していると報じられましたが、NetflixやAmazonなどのライバルはさらに大きな金額で独自コンテンツ獲得で競っています。
大物との巨額投資に懐疑的な声も
「最も価値のあるブランド」とされるAppleとスーパースター映画監督との大型契約を報じたWall Street Journalは、「1980年代のヒット作が、iPhoneで映像を視聴する若者をどこまで引き付けられるだろうか」と懐疑的な視線を投げかけています。
Source:Wall Street Journal
Photo:Wikipedia/Gage Skidmore, Amazon
(hato)