「iPhone12」、Apple自社開発の5G対応アンテナを搭載か

iPhone12 Concept Creator/YouTube LetsGoDigital

iPhone12 Concept Creator/YouTube LetsGoDigital
 
5G対応の「iPhone12」には、Apple自社開発したアンテナが搭載される、とFastCompanyが報じています。モデムはQualcomm製が採用される見込みです。

5GモデムはQualcomm製、アンテナはApple製

2020年秋の「iPhone12」には、Qualcomm製の5Gモデムが搭載されるものの、組み合わされるアンテナはQualcomm製ではなくAppleが自前で開発したものが使われる、とAppleの計画に詳しい人物からの情報をもとにFastCompanyが伝えています。
 
AppleがQualcomm製アンテナを採用しない理由は、Qualcomm製アンテナを搭載するとiPhoneが厚くなるのを避けたいのに加え、長い法廷闘争の末に和解したQualcommに支払うロイヤルティーを抑えたいため、とされています。
 
Appleとしては、モデム事業を買収したIntelの技術を活用し、早期に自社製5Gモデムとアンテナを製品化したいという思惑があると考えられます。

開発・製造の難易度が高い5G用アンテナ

5G用アンテナは、従来よりも高い周波数を使うため設計・製造が難しいとされています。
 
また、「iPhone12」の5Gアンテナは、アンテナを動かさずに複数方向の電波を制御可能なフェーズドアレイ型アンテナが採用され、アンテナは2つの部位で構成されるとFastCompanyは報じています。

過去には独自アンテナで失敗も

Appleは、独自開発のアンテナをこれまでに2度採用しているものの、iPhone4では端末の持ち方によって通話が切れる「アンテナゲート」問題が発生したほか、最近のアンテナでは消費電力が大きいという問題が発生したそうです。
 
なお、「iPhone12」の5G通信については、著名アナリストのミンチー・クオ氏が上りリンクは2×2 MIMOに対応しない可能性がある、との予測を発表したばかりです。
 
 
Source:FastCompany
Photo:Concept Creator/YouTube
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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