Apple、ポルシェから「ル・マン」レースの技術総責任者を引き抜き!

Porsche Le mans 2016

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Appleがドイツのスポーツカーメーカー、ポルシェの技術責任者、アレクサンダー・ヒッチンガー氏を今年前半に引き抜いていたと報じられています。

ル・マンの強豪チームの総責任者をAppleが引き抜き

アレクサンダー・ヒッチンガー氏は、ポルシェル・マン24時間耐久レースの技術総責任者でした。ポルシェは今年、ル・マンで通算18回目の総合優勝をおさめている強豪チームです。
 
ヒッチンガー氏は、ポルシェが2015年と2016年にル・マンを制覇した919ハイブリッドの開発を支えていました。ポルシェはヒッチンガー氏が今年春に退社したことを認めています。
 

linkedin
 
同氏のLinkedinのプロフィールには、現在サンフランシスコ・ベイエリア在住、「テクノロジー企業」に2016年4月から所属していると記されており、Appleに勤務しているとの情報と一致します。
 
世界有数の過酷なレースとして知られるル・マンの強豪チームから技術責任者を引き抜いたAppleの狙いは謎に包まれています。

マクラーレンの買収報道もあったApple

Appleは、今年9月にF1の名門チームMcLarenを買収すると報じられました。しかし、McLarenの最高経営責任者は「接触はあったが、具体的な買収提案はなかった」と否定しています。
 
このほか、AppleがF-1に出資するのではないか、と報じられたこともあります。
 
これらの動きには、Appleによる自動車開発のほか、Apple TV向けのコンテンツ獲得、McLarenについてはグループ内の研究開発チームが狙いではないか、などと噂されました。

自動運転のソフトウェア開発に注力したと見られるApple

Appleは、自動車開発を進めていると噂されていたものの、今年9月に関連部門の人員整理を行い、自動運転用ソフトウェアの開発に方針を転換したのではないか、と報じられています。
 
最近、Appleは米運輸当局への書簡で、自動運転技術の研究開発に重点的投資を行っていることを明らかにしています。
 
自動運転分野では世界の自動車メーカーが開発を進めています。Googleは最近、自動運転部門を子会社化し、本格的な事業化に乗り出しています。

劇的ドラマがあった2016年のル・マン

2016年のル・マンは、悲願の初優勝を目前にしていたトヨタが、突然のトラブルによりゴール3分前に停止してしまい、ポルシェが優勝した、という劇的なドラマがありました。
 
以下は、ポルシェが優勝した、2016年のレースを振り返った動画です。最後に、「我々は、18回目の優勝を誇りに思う。そして、トヨタの素晴らしいファイトに賞賛を贈る」と、無念の敗退を喫したライバルを称える姿勢が印象的です。
 

 
 
Source:Reuters, LinkedIn
Photo:Porsche
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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