3Dプリンターで殺人犠牲者の「指紋」再生、iPhoneをロック解除!?

iPhone Touch ID

iPhone Touch ID
 
テロ事件解明を目的としたiPhoneのロック解除を巡り、米連邦捜査局(FBI)とAppleが対立、最終的にはFBIがハッカーに多額の金を支払ってロック解除した一件はまだ記憶に新しいでしょう。

3Dプリンターで死者の指紋を再生

ところがAppleやハッカーの力を借りなくても、iPhoneを解除する別の方法が模索されていることがわかりました。
 
米ミシガン州の警察が、殺人の犠牲者の指紋を3Dプリンターで再生、iPhoneをロック解除する実験を進めています。
 
同警察はミシガン大学のアニル・ジェイン教授らに、殺人の犠牲となった被害者のすべての指紋を3Dプリンターで再生するよう依頼。研究所は現在、再生した「指紋」の伝導性を高める方法を模索しています。
 
指紋を通常のプラスチックなどの素材を用いて3Dプリンターで再生するだけでは、Touch IDのようなセンサーを反応させ、指紋を読み取らせることはできません。教授らはセンサーに反応するよう、さまざまな金属素材を使った実験を重ねており、数週間後には警察に完成品を提供する予定とのことです。

成功すれば国内初

ただしTouch IDは5回失敗すると指紋認証ではロック解除できなくなってしまうので、続けて何度も試すことはできません。
 
成功すれば3Dプリンターで再生した指紋でロック解除した国内初のケースとなる一方、指紋認証に新たな課題をもたらすことになるでしょう。
 
 
Source:Cult of Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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