2016年のiPhone売上、ピーク時には戻らず「2億台以下」に~KGI予測

iPhone SE

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Appleの動向に詳しい台湾KGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo氏が、2016年のiPhone総出荷台数は2015年を下回り、2億台に及ばないとの予測を明らかにしました。

デュアルカメラだけでは厳しい!?iPhone7の新機能

Kuo氏は投資家向けに配布したメモにおいて、iPhone6s/6s Plusの予想を下回る売れ行きは、成熟市場における買い替え需要の低迷と、新興市場でいまだiPhoneへの需要が生まれていないことを示唆していると指摘しています。またこの秋iPhone7が発売されても、iPhone売上全体をピーク時まで戻すには至らないと述べています。
 
これまで報じられている情報を見る限り、iPhone7のフォームファクタはiPhone6s/6s Plusとほぼ同じであり、目新しい点といえばiPhone7 Plusだけが搭載するとされるデュアルカメラのみとなっています。
 
2月に発表されたLGの「LG X Cam」がすでにデュアルカメラを搭載しているほか、Huaweiなど他のメーカーもデュアルカメラ搭載スマートフォンを年内に発売すると噂されています。iPhone7 Plusのデュアルカメラ以外にめぼしい新機能がないとなると、消費者にアピールするのは難しいかも知れません。

中国での予約台数報道にも「疑問」

またKuo氏は先日CNBCが報じた、中国でのiPhone SE予約台数が340万台を超えたというニュースについても疑問を呈しており、数字が確かだとする証拠はないと述べています。
 
ウォール街のアナリストらによる、2016年のiPhone売上予測の平均値は2億1,000万~2億3,000万台ですが、Kuo氏は1億9,000万~2億1,000万台としつつも、2億台を切る可能性が高いと予測しています。
 
 
Source:9to5Mac
(lunatic)
 
 

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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