折りたたみiPhoneの発売延期〜市場成長率低く、ディスプレイの折り目も許容できず?

iPhone Fold 1200

開発の初期段階にある折りたたみiPhone発売目標時期が、2026年第4四半期(10月〜12月)から2027年第1四半期(1月〜3月)に延期された模様です。

これは、Appleが開発に難渋している、もしくは開発力がないということが影響しているわけではなく、Appleが満足できる品質の折りたためる有機EL(OLED)ディスプレイをサプライヤーが供給できないのが理由のようです。

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満足する品質のディスプレイを各社が提供できず

Appleは、現時点で仕入れ可能な折りたためるOLEDディスプレイの折り目が目立つことが許容できず、それを解消したディスプレイを求めている模様です。

折りたためるOLEDディスプレイはSamsung DisplayとLG Displayがサンプル提供しましたが、特に折り目の解消という点でAppleを満足させることはできなかったと報告されています。

ディスプレイを展開した際に折り目を解消するためにディスプレイ下にポリマー層を設け、展開時にポリマーがディスプレイを押し上げることで折り目をなくす特許をAppleが出願していますが、その実装も簡単ではないのでしょう。

低い市場成長率なのに製品を投入する必要があるのか?

ただし、ディスプレイの課題だけではなく、Samsungなどの期待に反して市場成長率が低い折りたたみスマートフォンを取り巻く状況も、Appleが参入を急いでいない理由の1つになっている可能性があります。

特に、縦に折りたたむFlipタイプの市場成長率は期待ハズレで、中国メーカーは新機種の投入を見合わせたと噂されています。

これまでの折りたたみiPhoneに関する噂予想の変遷を鑑みると、折りたたみiPhoneの発売は”早くても2027年第1四半期(1月〜3月)”であり、今後さらに遅れると考えておいたほうが良いでしょう。

Photo:AppleInsider

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