折りたたみAndroidスマホが売れない〜各社がFlipタイプの新型投入中止へ
折りたたみAndroidスマホの販売が、世界的に思いの外、低迷している模様です。この状況を受け、OPPOとVivoは縦に折りたたむFlipタイプの新型の市場投入を中止することを決定したとアナリストが伝えています。
折りたたみiPhoneを発売しないことで揶揄されるAppleですが、こうした報告を聞くと折りたたみスマホ市場自体は未成熟と感じます。
期待を大きく下回る折りたたみAndroidスマホ市場の成長率
世界的に折りたたみAndroidスマホの販売が低迷していることを受け、SamsungはGalaxy Zシリーズの年内の目標出荷台数を1,200万台と低めに見積もっています。
Samsungは昨年、Galaxy Zシリーズを通年で1,500万台出荷することを目標に掲げていましたが、最終的に1,000万台に留まっていました。
Samsungは年内にGalaxy Z Fold6、Galaxy Z Fold6の廉価モデル、Galaxy Z Flip6を市場に投入する見通しで、Galaxy Z Fold6には2億画素広角カメラが搭載されるとの噂もあります。
縦に折りたたむスマホ市場は今後縮小か〜Appleの参入時期は?
対して、OPPOとVivoは縦に折りたたむFlipタイプの折りたたみAndroidスマホは収益性が低いとし、新型の市場投入を中止したとアナリストのミンチー・クオ氏が報告しています。
横に折りたたむスマホであればディスプレイを展開した際にある程度タブレットの代わりとして使えるのに対し、縦に折りたたむスマホは折りたためることのメリットが低いため、消費者からの人気が低迷しているのかもしれません。
既存のストレートタイプのスマホと比べて明確な利点があり、大きすぎる価格差が解消されなければ、折りたたみスマホ市場の成長は期待を下回り続けることが考えられます。
Appleが、折りたたみiPhoneなどの折りたたみデバイスを投入する時期を2026年〜2027年と遅めに計画しているのが事実であれば、冷静に市場現況を分析した結果と理解することもできます。
Photo:Apple Hub/Facebook