「パインコーン&ポニー」などApple TV+の子供向け作品がエミー賞の5部門で受賞

Apple TV+ ロゴ

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「エラのニューライフ」「パインコーン&ポニー」「カタチの島」を含むApple TV+のドラマ及びアニメシリーズ作品が、第2回チルドレン&ファミリー・エミー賞の5部門で受賞しました。この賞はエミー賞の1つで、米国で放送される優れた子供および家族向けテレビ番組の功績に与えられる賞です。Apple TV+の作品は、27の賞にノミネートされていました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1.Apple TV+作品、第2回チルドレン&ファミリー・エミー賞の5部門で受賞。
2.Apple TV+、ゴールデングローブ賞などでも複数のノミネートを獲得。
3.Apple TV+の日本での人気はNetflixなどと比べてかなり低い。

Apple TV+作品、5部門で受賞

Apple TV+が受賞した賞は、次の通りです。
 

  • ライフ・バイ・エラ:脚本賞(ヤングティーン向け番組部門)
  • 松ぼっくりとポニーのマリア・ナッシュ(パインコーン役):若手声優賞(未就学児・児童・ヤングティーン向け番組部門)
  • カタチの島のエレン・クーンズ:個人賞(アニメーション部門)
  • ジェーン:視覚効果賞(ライブアクション部門)
  • ステップ〜最高の一歩〜:キャスティング賞(ライブアクション部門)

 
HBO Maxの「セサミストリート」は、Netflixの「オリー」と並んで5つの賞を獲得しました。なお、「オリー」は、Apple TV+の「ジェーン」と同率で、視覚効果賞(ライブアクション部門)を受賞しています。

Apple TV+作品の現在のノミネート状況

授賞式シーズンは始まったばかりですが、直近では、第29回放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)のテレビ部門において、「ザ・モーニングショー」を含むApple TV+の作品が16のノミネートを獲得しています。
 
また、第81回ゴールデングローブ賞においては、Apple TV+全体で16部門にノミネートされました。中でも7部門と最もノミネートを獲得したのは、レオナルド・ディカプリオ主演の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」で、そのほか、人気ドラマ「テッド・ラッソ」も作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を含む3部門にノミネートされています。
 
なお、テッド・ラッソの主演を務めるジェイソン・サダイキスは2年連続で、ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門において主演男優賞を受賞していますが、今年も同部門でノミネートされており、3年連続の受賞となるかが注目されます。
 
テッド・ラッソは、これまでにエミー賞作品賞を2年連続で受賞SAG賞全米脚本家組合賞など数々の賞を受賞してきました。
 
このようにApple TV+を支えてきた「テッド・ラッソ」はシーズン3で終了するとされていますが、同作品の製作総指揮者は以前、シーズン4が製作される可能性を示唆しています。ただし、シーズン4を製作するにしても、新たなストーリー展開となる可能性が高いということです。

日本におけるApple TV+の人気

米経済コンサルティング会社Analysis Groupが2022年に発表した報告書によると、日本の動画配信サービスにおいて、Amazon Prime VideoはApple TV+と比べると、407倍、Netflixは256倍の人気があるということです。
 
競合のNetflixでは最近、日本の人気コミック「ワンピース」の実写化や再アニメ化、「幽☆遊☆白書」の実写化などでさらに注目を浴びるなどしており、Amazon Prime Videoでは多くの日本作品が提供されています。筆者自身も、Apple TV+のサブスクに加入しているものの、実際に利用するのはAmazon Prime Videoばかりで、最近ではNetflixに加入しようかどうか迷っている状況です。
 
Apple TV+は、「CODA」「パチンコ」など多くの受賞作品を生み出してきましたが、個人的には長らく「テッド・ラッソ」や「ザ・モーニングショー」の人気に頼ってきたように感じており、多くの日本人が魅力を感じるようなコンテンツは少ないように思います。
 
報告書は2021年のデータですが、現在では、日本における人気の差はさらに開いているのではないでしょうか。
 
 
(m7000)

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