MediaTekのDimensity 2000、SD898を超えるCPUスペックに?
Androidスマートフォン向けの次世代フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)の争いはかなり白熱したものとなりそうです。
MediaTekのDimensity 2000のCPUスペックは、QualcommのSnapdragon 898よりも高いものになるという情報が入ってきました。
ラージコアの周波数が高いDimensity 2000
WeiboユーザーのDigitalChatStationによると、MediaTekのDimensity 2000とQualcommのSnapdragon 898は以下のようなスペックとなるそうです。
Snapdragon 898 | Dimensity 2000 | |
---|---|---|
製造プロセス | Samsung 4nm | TSMC 4nm |
メガコア | Arm Cortex-X2 x 1(3GHz) | Arm Cortex-X2 x 1(3GHz) |
ラージコア | 2.5GHz x 3 | 2.85GHz x 3 |
スモールコア | 1.79GHz x 4 | 1.8GHz x 4 |
GPU | Adreno 730 | Mali-G710 MC10 |
モデム | Snapdragon X65 | MTK M80 |
ここで注目すべきは、ラージコアの動作周波数の差です。Snapdragon 898が2.5GHz駆動なのに対し、Dimensity 2000は2.85GHz駆動と、10%以上上回っています。
この情報ではCPUコアの種類は不明ですが、別情報ではどちらもArm Cortex-A710を搭載するといわれています。
同じCPUコアだとすると、SamsungとTSMCという製造プロセスの差が出たのかもしれません。
一方、GPUについては今のところMali-G710に関する情報が無く、性能差は不明です。
発熱が少なくて安いDimensity 2000
さらに、Dimensity 2000はSnapdragon 898よりも発熱が少なく、価格も安いという情報もあります。
すでにいくつかのスマートフォンメーカーがDimensity 2000のテストをおこなっており、採用が広がるかもしれません。
Android向け次世代フラッグシップSoCという意味では、SamsungもExynos 2200を外販する計画があるとされており、三つ巴の争いになりそうです。
Source: DigitalChatStation/Weibo via Sparrows News
(ハウザー)