2020年第4四半期にARMベースのチップが67億個出荷~1秒間に842個のペース

LSIチップの画像

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近年のスマートフォンのほぼすべてはARMのCPUを使用しています。2020年第4四半期(10月~12月)に出荷されたARMベースのチップは過去最高の67億個に達したとのことです。

1秒間に842個のペースで出荷されたARMベースのチップ

ARMによると、2020年第4四半期に出荷されたARMベースのチップは、過去最高の67億個に達したとのことです。
 
これは、1秒間に842個のペースで出荷されたことに相当します。
 
ARMのCPUはAppleのAシリーズQualcommのSnapdragonシリーズMediaTekのDimensityシリーズなど、近年のスマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)のほぼすべてに使われています。また、AppleのM1チップにも使われています。
 
IoTおよび組み込み機器向けのCortex-Mをベースにしたチップも好調であり、同四半期に44億個出荷されたとのことです。
 
さらにARMは、SamsungのExynosシリーズにも採用されているGPUであるMaliシリーズが出荷数第1位のGPUであるとしています。

合計1,800億個以上のARMベースチップを出荷

これまでの合計では、ARMベースのチップは1,800億個以上出荷されたとのことです。
 
Armベースチップの出荷数の画像
 
ARMのエコシステムは成長を続けており、2020年には過去最高の175ライセンスが新たに契約され、合計1,910ライセンスおよび530ライセンシーとなったとのことです。
 
ARMはソフトバンクが2016年に買収しましたが、NVIDIAに売却することで合意したと発表されています。
 
しかしながら、Qualcommがこの売却に反対しています。

 
 
Source:ARM(NEWSROOM
Photo:Pixabay
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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