Appleのヘルスケア研究者が退社〜Gates Foundationで新役職に就任


 
Appleで重要な役割を務めていたヘルスケア研究者のアンドリュー・トリスター氏がAppleを退社し、Microsoft会長のビル・ゲイツ夫妻によって創設された世界最大の慈善基金団体Bill & Melinda Gates Foundationへと移ったことが明らかになりました。

スマートフォンのヘルスケアへの応用に興味

トリスター氏は、Appleが医薬品会社Eli Lillyと共同で行っている、iPhoneとApple Watchを利用した認知症研究に携わっていた人物です。同氏はAppleに加わる前、米シアトルのがん研究センターや生物工学研究所で勤務し、ワシントン大学でも放射線腫瘍医を務めた経歴を持っています。
 
Gates Foundationではヘルスケアイノベーションの次長に就任するトリスター氏ですが、同氏からの公式な発表はありません。
 
しかしながら、トリスター氏は2016年にAppleのヘルスケアチームに雇い入れられた際に、米メディアCNBCのインタビューで、「我々は消費者と世界中の医療従事者の手助けをしたいと考えており、スマートフォンが重要な役割を果たすようになっていくと見ている」と答えており、スマートフォンのヘルスケアへの応用に対する興味を示していたことがわかっています。
 
トリスター氏はGates Foundationで、急成長するアメリカのヘルスケア関連技術を発展途上国へと持ち込む職務にあたるとみられています。

ヘルスケアに力を入れるApple

Apple Watchは、心電図機能転倒検知機能を搭載しており、これまで多くのユーザーの助けになってきました。
 
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、今年ヘルスケア関連の新サービスを始める計画を明らかにしており、同社元CEOのジョン・スカリー氏も「Appleがヘルスケア業界を揺るがす存在になる」と米テレビ番組で述べています。
 
今年2月には、ヘルスケアアプリを使った退役軍人の健康管理をスタートさせることを発表するなど、今後もAppleのヘルスケアへの傾倒は続いていきそうです。
 
 
Source:CNBC via AppleInsider
Photo:Apple
(lexi)

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