iPhone XS/XS MaxをiFixitが分解!カメラ性能向上の理由も判明

    iPhone XS iPhone XS Max iFixit 分解

    iPhone XS iPhone XS Max iFixit 分解
     
    iPhone XSiPhone XS Maxの詳細な分解レポートを、iFixitが公開しました。カメラのイメージセンサーと画素がともに拡大しており、カメラの高性能化を実現しています。

    iPhone XSはL字型のバッテリーを搭載

    9月21日に発売されたばかりのiPhone XSiPhone XS Maxの分解レポートを公開したiFixitは、各種ガジェットの発売直後に詳細な分解レポートを公開することで知られています。
     
    分解の前にX線写真で、左からiPhone X、iPhone XS、iPhone XS Maxの内部を透視します。
     
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    iPhone Xでは長方形のバッテリー2つをL字型に配置していましたが、iPhone XSには、発売前に公開された分解動画のとおり、L字型のバッテリー1つが使われています。
     
    一方、iPhone XS Maxのバッテリーは、iPhone Xと同様に2つのバッテリーを組み合わせたものです。

    iPhone XSとiPhone Xを見分けるポイント

    iPhone XとiPhone XS/XS Maxは、外見ではほとんど見分けがつきませんが、iPhone XS/XS Maxは本体の側面だけでなく、底面と天面にもアンテナ線が入っているのが特徴です。
     
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    これは、iPhone Xよりも最大260%もの高速通信が可能なギガビットLTEに対応するためと考えられます。

    大きなiPhone XS Maxは内部部品もビッグサイズ

    ディスプレイを取り外すと、iPhone XSとiPhone XS Maxの内部構造が姿を現します。
     
    iPhone XS Maxには、iPhone XSよりも大型のTaptic Engineが搭載されています。 
     
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    iPhone XS Maxに搭載されているロジックボードも、iPhone XSより大型です。

    モデムチップは噂どおりIntel製

    iPhone XS/XS Maxのロジックボードは、iPhone Xと同様、2枚の基板を重ねた構造となっています。
     
    上の基板には、東芝製のフラッシュストレージ、Texas Instruments製の電源コンバーターなどが搭載されています。
     
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    下の基板には、高い処理性能と省電力を両立したA12 Bionicプロセッサ、Apple製の電源管理用チップなどが確認できます。
     
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    通信関連のチップが搭載された基板には、Intel製モデムチップが搭載されています。以前から噂されていたとおりAppleと訴訟で争っているQualcomm製チップは採用されなかったようです。
     
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    イメージセンサーと画素の大型化でカメラが進化

    続いて、iPhone XSとiPhone XS Maxで高性能化したカメラが分解されます。
     
    iPhone XS iPhone XS Max iFixit 分解
     
    イメージセンサーのサイズが32%拡大しており、個々の画素も大型化したことで、暗い場所などでもきれいに撮影できる「スマートHDR」を実現しています。

    バッテリー容量、XSが2,659mAh、XS Maxは3,179mAh

    バッテリーの容量は、iPhone XSが2,659mAh、iPhone XS Maxが3,179mAhです。iPhone XSは中国の認証機関TENAAに登録された容量と同じですが、iPhone XS Maxの容量には若干の差があります。
     
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    ワイヤレス充電用のコイルが搭載されたガラス製の背面パネルは、昨年のiPhone X/8/8 Plusとほぼ同じ構造です。
     
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    修理しやすさは10点中6点

    iFixitは、iPhone XSとiPhone XS Maxの修理しやすさを10点満点中6点と評価しています。これは、昨年のiPhone Xと同じスコアです。
     
    iPhone XS iPhone XS Max iFixit 分解
     
    iFixitは、ディスプレイが破損した場合でも、Face ID用センサー類を取り外さなくても交換できる点や、接着剤よりもネジ止めが多く使われていることをプラス評価してます。
     
    一方で、背面がガラス製であり、もし破損した場合には筐体ごと交換する必要がある点を、マイナス評価としています。

     
     
    Source:iFixit
    (hato)
     

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    この記事を書いた人

    2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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