iPhone XSシリーズのLTE通信速度、iPhone Xから最大260％超上昇へ

 
iPhone XSシリーズの発売を前にLTE通信のスピードテストが行われ、昨年発売されたiPhone Xに比べて最大で260％近くも速度が増したことが分かりました。

ダウンロード速度が大幅に向上

今回のスピードテストは、SpeedSmart.netが9月12〜16日にかけて、米3大キャリア（AT&T、Verizon、T-Mobile）の回線を対象として行ったものです。iPhone XSとiPhone Xでそれぞれ、キャリア別のダウンロード/アップロード速度を示したグラフが下記となります。
 

 
最も際立っているのはAT&Tで、iPhone Xの27.67Mbps（1秒間に27.67Mbit≒3.46MBの通信ができる）から、iPhone XSでは72.24Mbps（72.24Mbit≒9.03MB）と、倍率にして260％超もダウンロード速度が大幅に向上しています。また、アップロード速度も10.28Mbpsから14.88Mbpsへと増加しています。
 
なお、3社とも似たような増加傾向を示しており、平均してダウンロード速度は233％も速まっています。

日本でも同様の効果が見込める！？

iPhone XSシリーズになったことで大幅に速度が増したのは、4×4 MIMOという技術を新たに採用していることが理由です。これはデータ送信・受信において4本のアンテナを使う技術で、iPhone Xの2×2 MIMOからはアンテナが倍増しています。
 
ちなみに、KDDI（au）が「4x4MIMO」「256QAMの高速技術」「キャリアアグリゲーション」を組み合わせて、iPhone XSシリーズでは理論値で下り速度が最大818.5Mbpsになる（実効速度は57Mbps～115Mbpsとされる）という発表をしているだけに、日本国内でも同様の効果が期待できそうですね。
 
 
Source：AppleInsider
(kihachi)