新型iPhoneに搭載の「A12」は、A11より30%以上速く、40%省電力か

A11 Bionic

A11 Bionic
 
今年の新型iPhoneに搭載が予測される「A12」プロセッサは、昨年のA11 Bionicプロセッサから、処理速度が最低でも30%向上し、消費電力が40%は抑えられる、と米メディアCult of Macが予想しています。

9月発表の新型iPhoneに搭載が予測される「A12」

9月12日に発表、9月21日の発売が予測される今年の新型iPhoneには、いずれも「A12」プロセッサが搭載されると見込まれます。
 
「A12」プロセッサは、Appleが設計し、台湾のTSMCが製造を独占受注していると言われています。
 
2017年のiPhone XやiPhone8/8 Plusに搭載されたA11 Bionicプロセッサは、当時のMacBook Proに肉薄するベンチマークスコアを叩き出したほか、最近発売されたSamsungのフラッグシップモデル、Galaxy Note 9を超える、高い処理性能を誇ります。

製造プロセスの微細化で期待できる高速・省電力化

今年の発売が見込まれる3モデルのiPhoneに搭載される「A12」プロセッサは、7nmプロセスで製造され、A11の10nmプロセスからさらに微細化が進むと噂されています。
 
一般に、製造プロセスの微細化により、小型化と高性能化、省電力化のほか、排熱の減少といた効果が期待されます。「A12」プロセッサは、A11と比べて処理速度が20%高速化し、消費電力は40%減少するだろう、とCult of Macは予測しています。

微細化だけでない高速・省電力のための設計

A11 Bionicプロセッサには6つのコアが搭載されており、高い処理能力が要求される時に使う高速な2コアと、通常動作時用の残り4コアを併用することで、高いトップ性能と省電力化を実現していました。
 
「A12」も同様の設計を踏襲すると見込まれますが、Appleは高速化のために他の技術を投入する可能性もあります。
 
各種の技術を用いることで、A12の処理性能は、A11から最低でも30%向上し、消費電力は40%減少するだろう、とCult of Macは予測しています。
 
なお、過去のAシリーズプロセッサでは、A11はA10よりも70%高速化し、A9はA8から78%もの高速化を実現しています。ただし、A9からA10の高速化の伸びは36%と、伸び幅は一定ではありません。
 
 
Source:Cult of Mac
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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