iPhone Xの新作CM、iOS11のバグが修正されないまま公開されていた
Appleが公開したiPhone Xの新作CM「Unlock」の中に、iOS11のバグが写っていることが分かりました。このバグは、iPhone Xの発売直後、米メディアの記者が発見、Appleに報告されていました。
iPhone Xを見るだけでロックできることを紹介したCM
iPhone Xの新作CM「Unlock」は、画面を見るだけでロックを解除できるiPhone Xを手にした女子高校生が、視線を向けた先にある様々な扉を開けてしまう、というコミカルな内容のCMです。
このCMの最後のシーン、女の子がiMessageに気付いてiPhone Xの画面を見るシーンに、iOS11のバグが写っている、とThe Vergeが紹介しています。
ウインドウよりもメッセージが早く表示されてしまうバグ
セキュリティ上の問題やiPhoneの動作に影響を及ぼすような深刻なものではなく、普通に使う分には気になりませんが、ウィンドウが表示される前にメッセージの本文が少し早く表示されてしまう、というバグです。
9to5Macのライター、ベンジャミン・マヨ氏はiPhone Xの発売後3日ほどでこのバグに気付き、Twitterで指摘するとともに、Appleにバグレポートを送信していたそうです。
The Face ID Attention-based notification preview feature is great … but the transition needs some finessing. pic.twitter.com/TU587J2RKM
— Benjamin Mayo (@bzamayo) 2017年11月6日
マヨ氏は、バグが修正されないまま、CMになってしまった、と驚きのコメントをしています。
OMG Apple’s latest iPhone X ad includes a shot of the bugged notification bubbles (see thread for explanation)
Yes, I did file a radar on this months ago. I think it got closed as dupe. I’m way more concerned that this was signed off for the commercial. pic.twitter.com/4VnuplkQTf
— Benjamin Mayo (@bzamayo) 2018年3月16日
iOS12が安定性と信頼性重視になる予兆?
今回のバグは、特定の言語の1文字だけのメッセージを受信するだけでアプリがクラッシュするバグ(最新バージョンではすでに修正済み)のような、端末の動作に影響を及ぼさない軽微なものです。
こうしたバグが引き金となり、Appleが次世代バージョンとなる「iOS12」では、新機能追加よりも安定性や信頼性の向上に力を入れるといわれています。
iOS12は、6月4日から開催される世界開発者会議(WWDC 18)で開発者向けに公開され、9月に一般ユーザー向けに正式版が発表されると考えられます。
問題のシーンは、以下の動画の50秒くらいに出てきます。一瞬ですので、よくご覧ください。
Source:The Verge
(hato)