Apple役員「Face IDは当面複数ユーザー対応にはならない」
iPhone Xが搭載する顔認証システムFace IDはあくまで1人のユーザーのみが登録できる仕様であり、当面は複数ユーザー対応にはならないようです。
Touch IDも複数ユーザー登録は目的としていない
これまでiPhoneが採用してきた指紋認証Touch IDでは、最高5つまでの指紋が登録可能となっています。指紋の持ち主は同一である必要はなく、つまり最高5人までが、Touch IDでiPhoneをロック解除可能ということになります。
しかしAppleのソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長を務めるクレイグ・フェデリギ氏によれば、指紋を複数登録可能としたのはあくまで一個人が、右手でも左手でも、親指でも人差し指でもロック解除できるという便宜性を図ったものであり、複数ユーザーの登録を目的としたものではなかったとのことです。
Face ID、当面は複数ユーザー対応はなし
またフェデリギ上級副社長はiPhone XのFace IDについて、いずれは複数ユーザーの顔が登録可能となる可能性があるものの、当面その計画はないと述べています。
以上の発言は、あるユーザーがAppleに送った問い合わせメールに対するフェデリギ氏の返信から明らかになったものです。返信メールは最初Redditで公開され、その後MacRumorsが、送信元が確かにApple本社のサーバであることを確認しています。
家族や3Dマスクで認証されてしまうケースも
AppleはFace IDの誤認率を100万分の1と説明していますが、そっくりな双子、またそれほど似ていなくても兄弟姉妹や親子などの血縁者では、ロック解除できてしまうケースが報告されています。
またベトナムのセキュリティ企業が作成した3Dマスクでも、Face IDが破られてしまう実験結果が公開されています。
Source:MacRumors
(lunatic)