10歳の少年が母親のiPhone XをFace IDでロック解除！

 
ユーザーの顔を誤認する確率は100万分の1とされる、iPhone Xの顔認証システムFace IDですが、10歳の少年が母親のiPhone XをFace IDでロック解除してしまう様子が動画で公開されました。

性別も年齢も違う！

そっくりな双子の兄弟の顔をFace IDが見分けられないこと、またちょっとしたテクニックを使うとそれほど似ていない兄弟でもFace IDを突破できてしまうことが判明しています。
 
しかし今回のケースは、親子とはいえ、それほど似ておらず、年齢も違えば性別も違います。またロシアの兄弟のように、パスコードで数時間ロック解除を成功させて顔を学習させるというテクニックも使っていません。

覗き込んだだけであっさりロック解除

サナ・シャーワニさんと夫のアトーラ・マリクさんは、2人揃ってiPhone Xを購入。サナさんがFace IDを設定したあと息子のアマー・マリクさんに「このiPhoneは絶対使えないわよ」といいながら手渡した次の瞬間、ロック解除できてしまいました。アマーさんはFace IDのことは知らず、単にiPhone Xを覗き込んだだけでした。その後何度繰り返しても、アマーさんは母親のiPhone Xをロック解除することができました。
 
アマーさんは次に父親のアトーラさんのiPhone Xで試してみたところ、1回目は解除できましたが、2回目以降はできませんでした。「息子は妻より私によく似ているといわれる」というアトーラさんは、なぜ自分のFace IDを息子が突破できないのに、妻のFace IDは突破できるのか、不思議で仕方なかったそうです。
 
アマーさんがロック解除している動画は以下で見ることができます。
 

夜に屋内でFace IDを登録したらロック解除可能に

そこで米メディアWIREDのアドバイスに従って、サナさんはFace IDを再登録し、どうなるか試すことにしました。改めて顔を登録し直すと、アマーさんはFace IDでロック解除できなくなりました。
 
さらにテストするため、数時間後、今度は屋内で夜間の照明のもと、再登録しました。これは最初にFace ID登録を行なったときと同じ状況です。
 
するとアマーさんは、再びFace IDでロック解除できるようになり、6回成功したあとはFace IDがアマーさんの顔を学習したらしく、その後は必ずロック解除できるようになったとのことです。
 
イギリス在住のかなり年の離れた父または母のみが同じ兄弟の顔を、Face IDが識別できなかった様子を撮影した動画も公開されています。
 

 
 
Source:WIRED
(lunatic)