iOS11.2でiPhone X/8のワイヤレス充電、5Wから7.5Wに高速化
現在ベータ版が公開されているiOS11.2では、iPhone X、iPhone8、iPhone8 Plusで利用可能なワイヤレス充電が、出力が現在の5Wから7.5Wへとアップするため高速化します。
iOS11.2ベータで7.5Wへの高出力化を確認
iPhone XとiPhone8、iPhone8 Plusで搭載されたワイヤレス充電機能は、現時点で最新版のiOS11.1.1では5Wまでしか対応していませんが、開発者向けに公開中のiOS11.2のベータでは7.5Wに対応している、とスマートフォンアクセサリーメーカーのRAVpowerから得た情報として米メディアMacRumorsが報じています。
報道によると、7.5W対応のBelkin製ワイヤレス充電器では、30分でiPhone Xをバッテリー残量46%から66%まで充電できた一方、7.5W充電非対応のワイヤレス充電器では、同じiPhone Xを残量46%から66%まで充電するのに30分以上かかった、とのことです。
現在はワイヤレス充電の出力を最大5Wに制限
9月のiPhoneX/8/8 Plus発表と同時に、Appleはオンラインストアや直営店で、mophieとBelkinのワイヤレス充電器を発売していますが、規格上の最大出力である7.5Wはソフトウェア上で5Wに制限されています。
ケーブルに挿さずに、置くだけで充電できるワイヤレス充電は便利ですが、充電のスピードが弱点でした。充電スピード比較の結果を見ても、MacBook用のACアダプターを使った充電には及ばないとは言え、ワイヤレス充電でも充電速度が向上するのはユーザーのメリットが大きく、歓迎できる動きです。
現在、iPhone Xなどが採用するワイヤレス充電規格Qiは、最大15W出力にまで対応していますが、Appleとしては徐々に対応出力を上げていく方針のようです。
Appleは、iPhoneだけでなくApple WatchやAirPods(対応ケースの場合)を同時に3個まで充電できる自社製ワイヤレス充電マット「AirPower」を2018年に発売すると予告しています。
Source:MacRumors
(hato)