Pixel 6は現行ハイエンドスマホを上回るCPU性能を発揮?

Googleの新型スマートフォン、Pixel 6に搭載されるTensorチップに関する新たな情報が出てきました。
このチップには、高速なCPUコアであるArm Cortex-X1がデュアルコアで搭載されるとのことです。現行のハイエンドスマホが採用しているシステム・オン・チップ(SoC)はシングルコアでの搭載ですので、Pixel 6のCPU性能には期待できるかもしれません。
2.8GHz駆動のCortex-X1をデュアルコアで搭載
TwitterユーザーのDigital Chat Station氏(@chat_station)が、Googleの新しいスマホであるPixel 6に搭載されるTensorチップのCPUに関するリーク情報を投稿しました。
それによると、TensorチップにはArmの高速CPUコアであるCortex-X1が2基搭載されるそうです。
#DigitalChatStation
Suspected Google self-developed chip: 2*2.8 GHz+2*2.25 GHz+4*1.8GHz, Mali-G78 GPU.
Two 2.8GHz X1 super cores, Snapdragon 888 and Exynos 2100, and one X1 can't hold it down. It would be a bit brave if the mass production does not change. pic.twitter.com/bGEtHiYzkH— Digital Chat Station (@chat_station) September 11, 2021
QualcommのSnapdragon 888/888+やSamsungのExynos 2100といった現行のフラッグシップSoCはCortex-X1を1基しか搭載しておらず、Tensorチップはこれらを超えるCPU性能を発揮しそうです。
クロック周波数に関しては、TensorチップのCortex-X1が2.8GHzなのに対し、Snapdragon 888は2.84GHz、888+は2.995GHz、Exynos 2100は2.9GHzとなっています。
しかしながら、次世代フラッグシップSoCであるQualcommのSnapdragon 898やSamsungのExynos 2200、それにMediaTekのDimensity 2000にはArmの新CPUコアでありCortex-X1より約16%性能が高いといわれるCortex-X2が搭載されるといわれ、これらにはTensorチップのCPU性能は劣る可能性があります。
Tensorチップにはほかに、2.25GHzのCPUコアが2基と、1.8GHzのCPUコアが4基搭載されるとのことです。CPUコアの種類は今のところ明らかにされていません。
GPUはExynos 2100と同じMali-G78
一方、TensorチップのGPUとしては、Exynos 2100と同じMali-G78が搭載されるようです。
動作周波数は不明ですが、同じ5nmプロセスで製造されることから、同等の動作周波数であることが予想されます。
Exynos 2100はGPU性能でSnapdragon 888を下回っており、Pixel 6に関しても同じことがいえるかもしれません。
ただし、実際のゲーム性能はGPUだけでなくCPU性能も重要であるため、ゲームでの性能に関しては少なくともExynos 2100は上回ることでしょう。
Source: Digital Chat Station/Twitter via Notebookcheck
Photo: Google
(ハウザー)