Exynos 2200には3つのバリエーションが存在?AMD製GPUコア数の違いなど

    SamsungのExynos SoCのロゴ

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    Samsungはスマートフォン向け次期フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)として、AMDとの協業で開発されたGPUを搭載したExynos 2200を開発しているといわれています。
     
    このExynos 2200には実は3つのバリエーションがあり、ハイエンドスマートフォンだけでなくミドルレンジスマートフォンもカバーするという情報が出てきました。

    CPUとGPUの違いによる3バリエーション

    TwitterユーザーのTron氏(@FrontTron)によると、Exynos 2200にはCPUとGPUの違いで3つのバリエーションが存在するとのことです。
     


     
    CPUに関しては、最もハイエンドのものがArm Cortex-XシリーズのCPUコアを搭載するのに対し、ほかのものはCortex-A78を搭載するようです。これにより10%程度性能が低下するとされています。
     
    また、GPUに関しては最もハイエンドのものが6CU(Compute Unit)構成なのに対し、ほかの2つは4CUと2CUとなるようです。
     

    廉価版Exynos 2200でGalaxy Aシリーズをカバー

    最もハイエンドのExynos 2200はSamsungのフラッグシップスマートフォンであるGalaxy S22シリーズに搭載されるのに対し、ほかの2つはハイエンドおよびミドルレンジに位置するGalaxy Aシリーズに搭載されるとのことです。
     
    一般にSoCの開発には莫大なコストがかかり、さらにExynos 2200はAMDへの開発費が発生していることも予想されるため、できるだけ多くのスマートフォンに搭載したほうがコストの回収につながります
     
    CPUやGPUの変更だけであれば比較的開発予算を抑えられるため、フラッグシップのGalaxy S22シリーズよりも数が出るGalaxy Aシリーズにも廉価版Exynos 2200を搭載することにしたのかもしれません。
     
    Exynos 2200のGPU性能は、iPhone12シリーズのA14 Bionicよりは高いものの、iPhone13シリーズに搭載されるといわれているA15 Bionicよりは低いとされています。

     
     
    Source: Tron/Twitter via Gizmochina
    (ハウザー)

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    この記事を書いた人

    本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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