EU、iPhone含むスマホ充電端子をUSB-Cに統一する法案を公表

EU USB-C

EU USB-C
 
欧州連合(EU)の欧州委員会は現地時間9月23日、欧州で販売されるスマートフォンやそのほかの小型電子機器の充電機器の端子を、USB-Cに統一することを義務付ける法案を公表しました。

成立すればAppleに大きな打撃

法案が成立すれば、消費者は新たなスマホを購入しても、所有する充電器をそのまま利用することが可能になります。スマートフォンに加え、タブレット、ヘッドホン、小型スピーカー、ゲーム機、カメラなども対象となり、メーカーはこれらにUSB-Cの充電ポートを搭載することが義務付けられます。
 
iPhoneにLightningポートを搭載するAppleにとって、今回の法案が実現すれば大きな打撃になります。Appleはポート共通化を強制するのは、技術革新を妨げ、電子廃棄物(E-Waste)の山を作り、消費者を悩ませる可能性があるとして強固に反対してきました。

成立の可能性は高い。移行期間は2年間

法案成立には、欧州議会における過半数の同意が必要となります。成立すれば企業には24カ月間の移行期間が設けられ、期間中の対応が求められます。欧州議会は2020年1月にすでに充電ポートの統一について過半数が賛成しているため、今回の法案が可決される可能性は高いと見られています。
 
欧州委員会の公式アカウントは次のようにツイートしています。
 
「引き出しに充電器が山積みになっていませんか?我々は携帯電話とそのほかの類似する電子機器に対し、共通の充電器を提案いたします。充電器がひとつになれば、人々にとって便利なだけでなく、電子ゴミも減るでしょう」
 

 
 
Source:The Verge
(lunatic)

 
 

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次