iFixit、新型MacBook Proの詳細分解レポートを公開

iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解

iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解
 
iFixitが、2018年モデルの13インチMacBook Pro(Touch Bar搭載)を分解した詳細レポートを公開しました。

キーボードの分解に続く詳細レポート

先日、発売直後の2018年モデル13インチMacBook Proのキーボードの分解結果を速報として公開し、異物の侵入を防ぐためとみられる薄いゴム製のシートがキーの下に設置されていることを報告したiFixitが、詳細レポートを公開しました。
 
iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解
 
なお、2018年モデルに搭載されたキーボードは、2017年以前のモデルの修理には使用されない模様です。

バッテリーは5セルから6セルへ大容量化

2018年モデルのMacBook Proは、13インチ、15インチともにバッテリー容量が2017年モデルから拡大しています。
 
iFixitは、13インチモデルのバッテリーは6セルで重量232.7gと、2017年モデルの5セル、196.7gから40gの重量増となっていることを確認しています。
 
iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解
 
バッテリーが重量増となりながら、MacBook Pro全体の重量は変わっていないことについて、iFixitはトップケースを軽量化したためだろう、と指摘しています。
 
なお、Appleが発表している使用可能時間は変わっていません。

T2チップを搭載

スピーカーは2017年モデルよりも薄く細くなり、診断用のコネクタが廃止されています。
 
iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解
 
進化したセキュリティ性能や「ヘイ、Siri」を提供するT2チップが追加されていますが、放熱のためのヒートシンク構造に変化はないとのことです。

電源アダプタの内部構造に変化

Appleの内部文書からも明らかになっていた、同梱の電源アダプタの仕様変更の内容が判明しています。
 
2018年モデルのMacBook Proに同梱されているA1947電源アダプタには、保護用のゴム製部品が増量されていることが確認されました。
 
写真左が2017年モデルに同梱されていた電源アダプタです。
 
iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解
 
なお、USB Type-C(USB-C)ポート部分は、金属製からプラスチック製に変更されています。

修理のしやすさは最低の「1点」

2018年のMacBook Proも、プロセッサ、メモリ、SSDははんだ付けされ、キーボード、バッテリー、スピーカーといった主要部品がひとつのコンポーネントとなっているため、ユーザーによる修理はほぼ不可能な構造となっています。
 
iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解
 
そのため、iFixitは2018年モデルもMacBook Proの修理のしやすさを10点満点中、最低の「1点」と評価しています。
 
iFIxit 2018 MacBook Pro 13インチ 分解
 
なお、2018年モデルMacBook Proの、Appleによる修理が可能になるのは、修理の種類によっては9月になる見込みです。

大幅な性能向上果たした2018年モデル

2018年モデルのMacBook Proは、2017年モデルから処理性能が大幅に引き上げられていることがベンチマークテストからわかっています。
 
搭載されているSSDは読み込み、書き込みともに高速で、ノートパソコンとして最速と言えるレベルにあります。
 
また、キーボードはキーの下に追加されたゴム製シートの効果で、打鍵音が静かになっていることも確認されています。

 
 
Source:iFixit
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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