新型MacBook Proのキーボード構造はそのまま?底部が薄いゴムで覆われているだけ

    バタフライキーボード

    バタフライキーボード
     
    デバイスの分解で知られるiFixitが、新型MacBook Proを分解したところ、バタフライキーボードの基本構造に変更はなく、底部を薄い半透明のゴムで覆いホコリの侵入を防ぐという、対症療法的な策が講じられたに過ぎないことが明らかになりました。

    バタフライキーボードへの不満の高まり

    2015年のMacBook、2016年のMacBook Proで導入されたバタフライキーボードは、従来のキーボードよりも薄型となっており、コンピュータのスリム化に大きく貢献しました。しかしその反面、細かいゴミが入るだけで正常に動作しなくなる欠陥が報告されており、ユーザーによる集団訴訟が相次いて起こっています。
     
    Appleは無償のキーボード修理プログラムを導入し、消費者の怒りをなだめようと努めていましたが、現地時間の12日、新型MacBook Proが突然発表されるに至りました。
     
    このタイミングでリリースされたということは、問題のあるキーボードに何かしらの策が講じられたはずです。バタフライキーボードは第3世代に進化し、「より静かなタイピングが可能に」なったと謳われていますが、実際の構造に変更はあったのでしょうか?

    基本構造に変更はなし?

    iFixitが新型MacBook Proをさっそく分解してみたところ、キーボードの底部に薄いゴムの襞(ひだ)のようなものが取り付けられていることがわかりました。
     

     
    iFixitによれば、この薄いゴムはホコリの侵入を防ぐ効果があるとのことです。
     
    Appleはこのホコリの侵入を防ぐ技術の特許も取得しており、以前から実装を視野に入れていたことが伺えます。
     
    バタフライキーボード 特許
     
    しかしながら、第3世代のバタフライキーボードで根本的な問題が解決されたとは言えません。米メディアThe Vergeの取材によると、Appleは今回のキーボードのアップデートはホコリ問題を解決するためのものではないことを認めています。
     
    iFixitは来週、キーボード以外の部品の分解に取り掛かる見込みです。さらなる分解リポートに期待しましょう。
     
     
    Source:iFixit, The Verge
    (lexi)

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