TSMC、2017年のiPhone8用A11を想定?6月に2,350億円の大型投資

TSMC

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Appleの主要サプライヤーである台湾のTSMCが、2017年の「iPhone8」を見据えたと思われる大型投資を行っています。

6月だけで約2,350億円相当の製造設備を調達

TSMCは6月30日に、総額約30億台湾ドル(約95億円)相当の製造設備を購入したと発表しています。
 
設備はいずれも、東京エレクトロン、ラムリサーチ、アプライド・マテリアルズ、マーケテック、メガユニオンと半導体製造用機器メーカーからの調達です。
 
同社は6月だけで15件、741億台湾ドル(約2,350億円)にものぼる大規模な設備購入を行っています。

今回の発注は2017年のiPhoneを想定!?

5月下旬に、アプライド・マテリアルズの大型受注から、2017年の「iPhone8」用OLED(有機EL)ディスプレイ製造のためではないか、と報道されました。
 
製造用設備の受注から納品までの期間を考えると、今回のTSMCの大型設備投資も、2017年の「iPhone8」を視野に入れたもの、との可能性は高そうです。
 
また、同社は5月初め、「iPhone8」用A11プロセッサの試験用製品の出荷を開始した、とも報じられていました。

「iPhone7」用A10プロセッサ、間もなく出荷開始

また、TSMCの2016年第3四半期(7~9月)の売上が前期に比べ20%の伸びとなる見込みであると台湾メディアDigiTimesが報じています。
 
TSMCが独占受注したと噂される「iPhone7」用のA10プロセッサの出荷がまもなく本格化すると見られるほか、Androidスマートフォン用プロセッサや、VR(仮想現実)関連の需要もあり、売上が伸びている模様です。
 
 
Source:DigiTimes 1, 2
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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