M1チップを公式にサポートした初のLinuxカーネルが公開〜完成度は高くない?

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M1 Pro、M1 Max、M1 Ultraチップのアップストリームサポートが追加された、Linuxカーネルバージョン6.2が公開されました。M1チップ搭載Macを動かせるのは称賛に値するものの、まだまだ課題も多いとの意見も聞かれています。

M1チップのGPUとその周りの他のデバイスが主な問題だった

Linuxカーネルの開発者として知られるリーナス・トーバルズ氏によれば、AppleのM1チップ搭載MacでLinuxを動作させるにあたって、主な問題はGPUとその周辺の他のデバイスであったとのことです。
 
幸運にも、Asahi Linuxのソフトウェアエンジニアのアリッサ・ローゼンツヴァイク氏がいてくれたおかげで、2021年にM1チップ搭載機上でのLinuxの動作が実現しました。
 
今回、メインラインのLinuxユーザー向けにM1チップをサポートするLinux 6.2がリリースされました。Linux 6.2は、Ubuntu 23.04のデフォルトカーネルとなり、Linux 6.3が4月下旬にリリースされる前にFedora 38に含まれる予定です。

開発途上の機能も多々ある?

シードファンディング専門のアクセラレータであるY Combinatorのフォーラムには、LinuxカーネルのM1チップの公式サポートは名ばかりで、実際には開発途上の機能が多々ある、との批判も確認されています。
 

USB、タッチパッド、キーボード、スピーカー、3.5mmオーディオ、サスペンド/スリープといったものがまだ進行中のダウンストリームである。

 
Apple製シリコンは非常に高性能であるため、M1チップ搭載MacがLinux上で安定して使用可能となれば、恩恵を受けるユーザーは多いのではないのでしょうか。
 
また、Linux搭載スマホを販売するベンダーも存在します。iOSやAndroidだけでない第3のOSがあれば消費者にとってはより選択肢が広がるため、今回のようなデバイスの複数OSへの対応のニュースは歓迎されるところです。
 
 
Source:ZDNet via AppleInsider
Photo:lewing@isc.tamu.edu Larry Ewing and The GIMP
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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