Mac mini競合WindowsミニPCが数年後に実現!?M3対抗SoCの最新情報
Apple Mシリーズに対抗するQualcomm製システム・オン・チップ(SoC)の詳細情報を入手したとし、リーカーのKuba Wojciechowski氏(@Za_Raczke)が、「製品名」「動作周波数」「GPU」「RAM」「I/O」などに関する情報をTwitterに投稿しました。
Apple Mシリーズ対抗SoCは、Snapdragon 8cx Gen 4
Kuba Wojciechowski氏(@Za_Raczke)は、Apple Mシリーズ対抗SoCの名称はSnapdragon 8cx Gen 4で、外部GPUをサポートすると述べています。
同氏の予想が的中した場合、Snapdragon 8cx Gen 4はNVIDIAやAMDの高性能GPUが利用可能になると思われることから、Apple Mシリーズの性能を上回ることも考えられます。
Qualcommの社長兼最高経営責任者(CEO)であるクリスティアーノ・アモン氏は、このSoCが今年末にPCメーカーに出荷され、搭載製品が来年発売されると述べていました。
Qualcommの計画通りに出荷された場合、本SoCは今年後半の登場と噂されるApple M3対抗品になります。
Kuba Wojciechowski氏(@Za_Raczke)による、QualcommのApple Mシリーズ対抗SoCの情報(予想)は下記の通りです。
製品名とCPUの構成
- アーキテクチャが異なるNuviaが開発していたSoCながら、名称はSnapdragon 8cxを継続し、Snapdragon 8cx Gen 4になる
- CPUは、高性能コアが8コア、高効率コアが4コアの構成となる12コア
動作周波数
- CPUの動作周波数は、高性能コアが3.4GHz、高効率コアが2.5GHz
- 高効率コアの各ブロックに12MBの共有L2キャッシュ、8MBのL3キャッシュ搭載
- 12MBのシステムレベルキャッシュ
- グラフィック用途の4MBキャッシュ
RAM
- 最大容量64GBの8チャネルLPDDR5Xをサポート
- コントローラは最大4.2GHz動作まで対応
GPU
- 統合GPUはAdreno 740で、Snapdragon 8 Gen 2と同じ
- DirectX 12、Vulkan 1.3、OpenCLに加え、DirectMLをサポート予定
- 12コアCPUバージョンは、8レーンのPCIe 4.0で外部GPUにも対応
- 最大5K+4K+4K(または同様の帯域幅を持つ異なる構成)の同時出力可能
- 4K120pまでのデコードと4K60pまでのエンコードが可能、どちらもAV1に対応
拡張機能等
- NVMeドライブ用に4レーン(2×2として構成可能)のPCIe 4.0
- Wi-Fi拡張カードとモデム用に、複数本のPCIe 3.0レーン
- Wi-Fi 7をサポート予定
- 5Gモデムとして、Snapdragon X65 5Gモデムが推奨
- 2レーンのUFS 4.0コントローラを搭載し、最大1TBのブートドライブをサポート
- 2つのUSB 3.1 10Gbpsポート、3つのUSB 4(Thunderbolt 4)ポート、DisplayPort 1.4aをサポート
消費電力は100ワットに収まると予想
Kuba Wojciechowski氏(@Za_Raczke)は、Snapdragon 8cx Gen 4の消費電力は100ワット程度に収まると予想、現在300ワットクラスのCPUを搭載したWindowsデスクトップの性能が、Mac mini程度の大きさしかない筐体で実現されると述べています。
Leak: update on Qualcomm's Apple M rival – 8cx Gen 4, codename Hamoa 🧵 pic.twitter.com/1tptCk8ghf
— Kuba Wojciechowski⚡ (@Za_Raczke) January 20, 2023
Source:Kuba Wojciechowski(@Za_Raczke)/Twitter
Photo:Apple(米国)
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