M1/M2/T2チップ搭載Macからのデータ復旧が可能に〜ただし費用は高額
M1/M2チップといったAppleシリコンや、T2チップを搭載したMacには独自のセキュリティ機能が搭載されており、Macが修理できないほど壊れたときにストレージからデータを簡単に取り出すことができません。
DriveSaversというデータ復旧会社が、世界で初めてAppleシリコン搭載Macからのデータの復旧に成功したと発表しました。
暗号化によりデータ復旧が難しいAppleシリコン搭載Mac
M1/M2チップやT2チップを搭載したMacには独自のセキュリティ機能が搭載されています。
これによりたとえMacが盗まれたとしても、単純にストレージを取り出してデータを抜き取ることができません。
この機能はセキュリティの面では優れており、機密性の高いデータを安心して格納できます。
一方でMacが修理できないほど壊れた場合にはストレージからデータを簡単に取り出すことができません。
Appleシリコンからのデータ復旧を可能にしたDriveSavers
データ復旧会社のDriveSaversは、AppleシリコンやT2チップを搭載したMacからのデータ復旧に成功したと発表しました。
DriveSaversは、これらのMacがデータアクセスのために必要なコンポーネントを特定したことで、壊れた基板から動作可能な状態の基板へのチップ移植によりデータを復旧できるようになったと述べています。
ほかにAppleシリコン搭載Macからデータ復旧ができるとしている企業がほかにないことから、DriveSaversは自社が最初で唯一の企業であるとしています。
復旧にかかる費用は未定ですが、チップの移植をおこなわない場合でも数千ドル(1,000ドル=約133,000円)の費用がかかるそうです。
新しいMacが購入できるほどの金額なので、大切なデータはしっかりとしたセキュリティに守られた場所にバックアップしておいたほうがよいでしょう。
DriveSaversはiPhoneのロックを解除するサービスも提供しています。
Source: DriveSavers via AppleInsider
(ハウザー)