幽霊AirTag?一部iPhoneユーザーに奇妙な通知。Appleは対処方法を説明

AirTag

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一部のiPhoneユーザーが、存在しないAirTagが近くにあるとの通知を受け取り、探し回ってもAirTagが発見できない、奇妙な事態に遭遇していると米紙The Wall Street Journalが報じています。Appleは「位置情報サービス」をいったんオフにして再びオンに戻す対処方法を案内しています。

奇妙なAirTagの警告を受信するユーザーたち

AirTagには、ストーキング行為への悪用を防ぐため、他人のApple IDに登録されたAirTagが一緒に移動していることを検知するとiPhoneに通知を表示する仕組みになっています。
 
この数週間で、iPhoneに他人のAirTagが検出されたとの通知が表示され、探し回ってもAirTagが発見されないという現象が複数報告されている、とThe Wall Street Journalが伝えています。
 
通知を受けたiPhoneユーザーが慌てて確認すると、まるで幽霊のように工事現場や建物の壁を突き抜けて一直線に自分に向かう、奇妙なAirTagの移動履歴が表示されたそうです。通知を受けたユーザーたちが身の回りをくまなく探し回っても、AirTagは発見されませんでした。
 
また、「探す」アプリでAirTagを見つけようとしても、AirTagが近くにないと表示され、気味の悪い思いをしたと語っています。
 
The Wall Street Journalは、マップ上の奇妙なAirTagの移動履歴を掲載しています。
 
WSJ-AirTag
 

原因は「位置情報サービスの一時的な混乱」

Appleは問題の原因について、iPhoneがWi-Fi信号を受信した際、一時的に位置情報サービスに混乱が生じたためと考えられる、と説明しています。
 
一時的な対応方法として、「設定」アプリから「プライバシー」>「位置情報サービス」を開き、いったんオフ(白)にして再びオン(緑)にするよう案内しています。
 
Appleの担当者によると、人が密集している場所では、他人のAirTagが自分と一緒に移動していると誤検知される場合もあるとのことです。

Apple、AirTagの悪用防止対策を発表

Appleは、AirTagがストーキングなどに悪用されるのを防ぐため、2022年2月に対応策を発表しています
 
先日は、AirTag用ファームウェアのアップデートを公開し、他人のAirTagが一緒に移動している場合のアラーム音が大きく聞こえるよう改良しています。
 
 
Source:The Wall Street Journal
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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