iPhone価格、米国外で値上がりする可能性〜為替レートが影響

 
Appleの今後の展望についての業界アナリストの予測は概ね前向きなものですが、あるアナリストが米国外でのiPhone価格、特に今秋発売見込みのiPhonee14シリーズが、値上がりする可能性を指摘しています。

Appleが警告、それでもアナリストは楽観視

Appleがこのほど発表した、同社2022年度第2四半期（2022年1月〜3月）の売上高は約973億ドル（約12兆円）で、同四半期としては過去最高の数字となりました。
 
しかし第3四半期（4月〜6月）については、ティム・クック最高経営者（CEO）自身も、部品不足や中国でのロックダウンなどの影響を受け、40億ドル〜80億ドル（約5,200億円〜約1兆4,000億円）の損失が計上される可能性があると、業績発表の場で述べています。
 
こうしたAppleの厳しい見方にも関わらず、今後の展望についての業界アナリストの予測は概ねそれほど悲観的な内容にはなっていません。

米国外でのiPhone14シリーズが値上げされる可能性

しかしRaymond Jamesのアナリスト、クリス・カソ氏は、今秋発売見込みのiPhone14シリーズは、米国外での価格が値上がりする可能性があると警告しています。
 
カソ氏は、為替レートの大きな変動は長期化すると見られることから「もしも新製品発売時までに為替レートが変わらなければ、Appleはその地域の貨幣価値に合わせて値上げをする必要があるかも知れない。過去に同じ事態が発生した時に行われた海外での値上げは、需要にネガティブな影響を与えた」と述べています。

 
 
Source:9to5Mac
(lunatic)