iPad Pro(2024)用OLEDを、LGとSamsungが供給〜将来はMacも
韓国メディアThe Elecが、iPad Pro用有機EL(OLED)はLG Displayが2種類、Samsung Displayが1種類供給すると報じました。
11インチ及び12.9インチiPad Pro用OLEDディスプレイを供給
The Elecによれば、LG Displayが11インチと12.9インチの2種類を、Samsung Displayが11インチのOLEDディスプレイを供給するとのことです。
12.9インチiPad Pro用OLEDディスプレイは、LG Displayの単独供給になります。
これらのiPad Proに搭載されるOLEDディスプレイは、2層・スタック型の低温多結晶酸化物(LTPO) – 薄膜トランジスタ(TFT) 方式OLEDディスプレイで、赤・緑・青の発光層を2層にしたスタック型になることから、輝度2倍、寿命4倍が実現すると期待されています。
なお、このディスプレイはiPhone15 Proシリーズに搭載されるとの噂があります。
LG Displayが2種類供給する理由
LG Displayが11インチと12.9インチの2種類を供給する理由についてThe Elecは、車載用に早くから2層・スタック型LTPO-TFT−OLEDディスプレイを供給しており、量産に向けた十分な体制が構築できているためと説明しています。
Samsung Displayは2層・スタック型LTPO-TFT−OLEDディスプレイの素材としてTシリーズを使用し、2024年に量産を開始するとみられています。
中国BOEは参画しない見通し
両社は、第6世代(1,500ミリ×1,850ミリ)OLEDディスプレイ製造ラインで量産する可能性が高いとThe Elecは伝えています。その後両社は、8.5世代(2,200ミリx2,500ミリ)OLEDディスプレイ製造ラインに移行すると同メディアは予想しています。
また、中国BOEはOLED製造ラインでの生産品目をスマートフォン、ラップトップ、車載用に変更することを決定しており、iPad用OLEDディスプレイ供給には参画しないようです。
MacBookやiMacも順次搭載?
The ElecはApple製品でのOLEDディスプレイ搭載について、将来的に、採用機種がMacBookやiMacにも拡大されると伝えています。
Source:The Elec
Photo:Apple Hub/Facebook
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