iPad用OLEDディスプレイをBOEが製造か〜製造ラインを転換

    iPad Air OLED 2022 AH

    iPad Air OLED 2022 AH
     
    EE TimesがCINNO Researchからの情報として、BOEApple製品向けに有機EL(OLED)ディスプレイパネル製造ラインを転換すると報じました。

    最大15インチのリジッドOLEDディスプレイパネル製造

    BOEは2021年11月に、同社3カ所目となるフレキシブルOLEDディスプレイパネル製造ライン「B12」を重慶工場に整備していました。
     
    BOEの、B12における3本目の製造ラインは第6世代基板(1,500ミリx1,850ミリ)によるフレキシブルOLEDディスプレイパネル用に設計されていましたが、それを変更し、リジッドOLEDディスプレイパネル用にするようです。
     
    BOEが製造ラインを転換する理由は、iPadを含むApple製品向け15インチOLEDディスプレイパネルを製造するためと、EE Timesは伝えています。

    2022年4月以降に製造開始か

    転換後は、ポリイミド基板を用いた小型サイズ用のフレキシブルOLEDディスプレイパネルではなく、ガラス基板を用いて大型サイズに対応可能なリジッドOLEDディスプレイパネルが製造されます。
     
    EE Timesは、BOEは第6世代基板(1,500ミリx1,850ミリ)にてリジッドOLEDディスプレイパネル製造技術を蓄積した後、第8.5世代基板によるOLEDディスプレイパネル製造ラインに投資し、2層スタック型開発も行うと予想しています。
     
    B12の1本目と2本目の製造ラインでは、フレキシブルOLEDディスプレイパネルの量産が始まっています。リジッドOLEDディスプレイパネル用に転換する3本目の製造ラインに必要な各種装置は、2022年4月に設置される見通しです。

    iPad Air(第5世代)に搭載されると噂されたが

    OLEDディスプレイパネルは当初、iPad Air(第5世代)に搭載される噂されていましたが、アナリストのミンチー・クオ氏は、開発計画が中止になったと述べていました。
     
    また、数年後にOLEDディスプレイ搭載MacBookが登場するとの噂もあります。
     
     
    Source:EE Times
    Photo:Apple Hub/Facebook
    (FT729)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次