MediaTek、自らを「世界最大のSoCメーカー」と呼ぶ~2021Q3の決算の場で

MediaTekのDimensityの画像

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台湾の半導体メーカーであるMediaTekは、スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)市場で高いシェアを持つことが調査会社によって明らかとなっています。
 
そして、2021年第3四半期(7月~9月)の決算説明会において、MediaTekは自らを「世界最大のSoCメーカー」と呼んだとのことです。

北米のAndroidスマホで35%を超えるシェアを獲得

これは、調査会社のIDCのアナリストであるブライアン・マ氏が、Twitter上(Bryan Ma, @bryanbma)に投稿したものです。
 
それによると、MediaTekは決算説明会において、自らを「世界最大のSoCメーカー」と呼んだとのことです。
 


 
マ氏はアナリストとして決算説明を聞いていたものと思われます。
 
MediaTekのシェアは、Androidスマートフォン向けSoC市場で、2021年に北米で35%を超えるとのことです。
 
調査会社のCounterpointも、MediaTekが2021年のスマートフォン向けSoC市場においてトップシェアとなると予測しています。
 
MediaTekの2021年第3四半期の収益は1,311億新台湾ドル(約5,379億円)で、前四半期比4.3%、前年同期比34.7%の増加でした。

2022年にはフラッグシップスマートフォンへと進出するMediaTek

現在のMediaTekの主戦場はローエンドとミドルレンジスマートフォンですが、フラッグシップ向けのDimensity 2000が発売予定であり、すでに複数のスマートフォンメーカーがテストをおこなっているといいます。
 
MediaTekを追うQualcommも黙ってみているわけではなく、ミドルレンジ向けに新型SoCを発表しています。
 
また、ハイエンドスマートフォン向けにスマートフォンメーカーが独自チップを開発する動きも多く見られ、MediaTekの地位は決して安泰とはいえないかもしれません。

 
 
Source: MediaTek, Bryan Ma/Twitter via Gizchina
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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