Snapdragon 898のGPU、性能はA15やExynos 2200に劣る?

次世代フラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)の一角であるQualcommのSnapdragon 898のGPU性能に関するリーク情報が出てきました。
現世代のSoCは上回るものの、次世代フラッグシップSoCのなかではGPU性能が低いようです。ただし、発熱が少なく、連続して動作させた場合の性能の安定性は高いといいます。
Apple A15 BionicやSamsung Exynos 2200を下回るGPU性能
最新のリーク情報によると、QualcommのSnapdragon 898、AppleのA15 Bionic、SamsungのExynos 2200、およびAppleのA14 BionicのGFXBenchにおけるスコアは以下のようになっています。
SoC | Manhattan 3.1 | Aztec Normal | Aztec High |
---|---|---|---|
Snapdragon 898 | 158.4 fps | 112.7 fps | 43.1 fps |
A15 Bionic | 198.0 fps | ? fps | ? fps |
Exynos 2200 | 170.7 fps | 121.4 fps | 51.5 fps |
A14 Bionic | 120.0 fps | 79.9 fps | 30.0 fps |
Snapdragon 898のGPU性能は、iPhone12シリーズに搭載されている現世代最速といわれるA14 Bionicは上回ったものの、次世代フラッグシップSoCであるA15 BionicやExynos 2200には劣る結果となりました。
発熱が少なく、性能の安定性が高いSnapdragon 898
ただし、Snapdragon 898には発熱が少なく、性能の安定性が高いという特徴があるとのことです。
一般的にSoCは最高性能で稼働させた場合は発熱が大きく熱暴走する可能性があり、それを防ぐために温度に応じて動作周波数を低下させます。
GFXBenchを連続動作させた場合の性能低下率は、A15 Bionicが約35%、Exynos 2200が約25%であったのに対し、Snapdragon 898は約20%でした。
このリークされた性能はいずれもまだサンプル段階のものと考えられ、ここからの各社のチューニングが期待されます。