Snapdragon 888+と888の比較ベンチマーク結果が登場~差は大きくない

Qualcommは2021年6月にそれまで同社のフラッグシップ システム・オン・チップ(SoC)であったSnapdragon 888を強化したSnapdragon 888+を発表しました。
この2つのSoCにどれくらいの速度差があるかについてベンチマークプログラムを実行した結果が公開されています。
CPUとAIを強化したSnapdragon 888+
Snapdragon 888+はSnapdragon 888を強化したSoCです。
具体的な差分としては、高速CPUコアのArm Cortex-X1の動作周波数が2.84GHzから2.995GHzに引き上げられています。
また、AI処理を担当するHexagon 780の性能も26TOPSから32TOPSに引き上げられているとのことです。
888+のほうが高速だが差は5%未満
これら2つのSoCについて、ベンチマークプログラムで速度差を検証した動画がYouTubeで公開されています。
検証にはSpeed Test G Suiteと呼ばれるスマートフォンの使用時の性能を測定することを目的としたベンチマークプログラムが使われました。
また、スマートフォンにはできるだけSoC以外の差分が少ないものとして、AsusのゲーミングスマートフォンであるROG Phone 5(888搭載)とROG Phone 5S Pro(888+搭載)が用いられています。
ベンチマークプログラムの結果は、Snapdragon 888+の勝利に終わったものの、その差分は5%未満であったとのことです。
できるだけ性能が高いスマートフォンが欲しいユーザーであっても、Snapdragon 888から888+に乗り換える意味はあまりなく、Snapdragon 898を待ったほうが良いといえそうです。
Source: SpeedTest G/YouTube via Android Authority
Photo: Pixabay
(ハウザー)