Apple Watchが自閉症の息子の大声に悩む父親に光明を与える

ノイズアプリ

ノイズアプリ
 
Apple Watchが、ユーザーを命の危機から救ったり病気の兆候に気づかせてくれたといった話は、これまでにも世界各地で報告されています。今回は米雑誌Peopleが、米テキサス州在住の自閉症の青年とその家族の生活が、Apple Watchによって改善したと報じています。

「ノイズ」アプリで声の大きさを知らせる

9月に公開されたwatchOS 6には、周囲の音のレベルを測定してくれる「ノイズ」アプリが新たに搭載されました。Series 4以降のApple Watchで利用できるこのアプリは、マイクを使って周囲の音が何デシベルなのかを知らせてくれます。
 
米国テキサス州に住むスコット・ベネットさんは、自閉症スペクトラムの21歳の息子サムさんが常に大声で話をすることをずっと気に病んでいました。家族で外出することもできなかったといいます。
 
そんな中、Apple Watchの画面をスクロールしていたスコットさんは、ユーザーの周囲で聴覚に影響を与えるほどの大音量を感知すると画面が黄色く光って知らせてくれる「ノイズ」アプリを見つけます。すぐに息子のサムさんにも見せたところ、サムさんは実際に自分が話すと画面が黄色く光ることを理解し、小声で話すようなりました。それ以来、サムさんが大声で話し始めても、スコットさんが黄色く光った画面を見せるだけで、サムさんはすぐに小声になるそうです。

アプリで生活が改善

効果に驚いたスコットさんが、Facebookを通じて同じ悩みを抱える人たちにこの発見をシェアした結果、100件を超える反応があったということです。またスコットさんの家族も、以前より平穏に暮らせるようになったと話しています。
 
スコットさんは、数あるテクノロジーの中から今回たまたま自分にぴったりの機能を発見したものの、他にも役立つ機能があるはずだとも語っています。
 
先月にはApple Watchが性的暴行犯から女性を救うというニュースもありましたが、ユーザーがそういった情報を発信し、それらがシェアされることで、Appleですら気づいていなかった新しい使い方が見つかっていくのかもしれません。
 
 
Source:People via 9to5Mac
(誠)

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