Apple、中国市場で5位に転落!AI不足が原因か?
調査会社Canalysの最新の報告書によれば、Appleの中国スマホ市場でのシェアは2024年第1四半期(1〜3月)に5位になったとのことです。ちょうど1年前の2023年第1四半期のシェアはトップだったAppleですが、いったい何が起こったのでしょうか。
AI機能の欠如がシェア低下の原因に?
Canalysのアナリストのルーカス・チョン氏によれば、中国では特に生成AI対応スマホへの関心が高く、すでに2024年度の出荷台数の12%に達しているとのことです。それゆえ、生成AI機能がまだないiPhoneの市場シェアが著しく下がっているようです。
チョン氏は今年の中国スマホ市場の動向について次のように述べています。
AI対応スマホは、2024年に中国ベンダーがハイエンド部門で差別化を図り、Appleに挑戦するための重要な機会を与えている。
ルーカス・チョン(Canalys)
Appleのシェアは1位から5位に陥落
2023年第1四半期にはAppleは中国スマホ市場で20%のシェアを占めていたものの、2024年第1四半期には15%にまで減っており、出荷台数ごとでは1位のHuawei(17%)、2位のOPPO(16%)、3位のHONOR(16%)、4位のvivo(15%)に次いで5位となっています。
前四半期と比べると、Appleの出荷台数は25%も減少したことになり、何かしらの対策が必要なのは火を見るよりも明らかです。
AppleはiOS18でAI新機能を導入予定
Appleは6月の世界開発者会議(WWDC)において、iOS18を発表する見通しですが、同OSバージョンではユーザーの日常生活で役立つAI機能が導入されると噂されています。
AIにおいて他の巨大ハイテク企業に遅れをとっているといわれるAppleは、GoogleやOpenAIと連携することで一部の機能をカバーするとみられています。
Appleは長年開発を行ってきた自動運転車プロジェクトを中止してまでAIに専念する大胆な方向転換を行ったばかりで、今後どのように遅れを取り戻せるかに注目が集まっています。
Source: Canalys