Samsung、2020年のGalaxy S11では指紋認証廃止で顔認証へシフトか
Samsungが2020年にリリース予定のフラッグシップモデルでは、指紋認証ではなく顔認証のみが採用されるとする観測が浮上しています。
Galaxy S11/Note11が対象に
韓国の現地メディアが、Samsungが2020年にリリース予定の「Galaxy S11」、「Galaxy Note11」シリーズに指紋認証の搭載を見送り、代わりにリニューアルされた3D顔認証の採用を計画していることを報じています。
Appleが「Touch IDでの誤認率が5万分1だとするなら、Face IDは100万分の1だ」とし、Touch ID(指紋認証)からFace ID(顔認証)へと切り替えたように、一般的には同じ生体認証でも顔認証のほうがセキュリティー面で高度だと考えられています。
顔認証技術でSamsungはAppleに遅れを取ってきた過去があり、2017年には写真でもGalaxy S8のロックが解除可能であることが話題になりました。しかし、指紋認証を顔認証に置き換えるということは、セキュリティー上の懸念を払拭できる目処が立ったということでしょう。顔認証には、ToFセンサー(Time of Flight:光が反射する時間を測定して3次元情報を計測)技術が全面的に採用されると考えられています。
指紋認証のバグも関係か
Samsungが顔認証へとシフトする理由としては、Galaxy S10で発覚した指紋認証のバグが関係しているとも言われています。
10月に特定の画面保護フィルムをディスプレイに貼ると、誰でも指紋認証が突破できることが発覚し、Samsungは急きょ修正パッチをリリースする事態に追い込まれました。これによって、少なくない金融機関がSamsungデバイスでの指紋認証による決済を一時的に停止しました。
Appleはどうなる?
そうなると、注目を浴びるのはライバルのAppleでしょう。
Appleは指紋認証を将来的に復活させるのではないか、と見られているからです。例えば、最近だけでも「中国で指紋認証のみの安価なiPhoneが登場する(環境日報)」「2020年に一部iPhoneでFace IDを廃止する(Credit Suisse証券)」「2021年のiPhoneにはFace IDと次世代Touch IDが搭載される(ミンチー・クオ氏)」といった観測が複数登場しています。
Source:経済日報
(kihachi)