【WWDC 19】次期OSのほかハードウェア新製品も!発表内容まとめ

    WWDC 19 Tim Cook

    WWDC 19 Tim Cook
     
    Appleは6月3日(日本時間4日)に開幕した世界開発者会議(WWDC 2019)の基調講演において、次期バージョンとなるiOS13、macOS 10.15 Catalina、watchOS 6、tvOS 13、過去最高パフォーマンスのMacとなるMac Pro新製品を発表しました。
     
    次期OSはそれぞれ開発者向けには同日よりベータ版の提供を開始し、パブリックベータ版は7月、正式版は今年秋のリリース予定としています。
     

    iOS13:ダークモード、AirPodsの使い勝手向上など大幅強化
    iPadOS:iOSから独立。iPadをより快適に扱える機能が満載
    watchOS 6:Watch専用App Store登場、新たな健康管理アプリも追加
    tvOS 13:マルチユーザー対応、XboxやPSコントローラーが利用可能に
    macOS Catalina:iTunes機能を3分割、iPadのサブディスプレイ化など
    Mac Pro:最大28コアのXeonプロセッサなどプロ向けのモンスターマシン
    基調講演で触れられなかったアクセサリ新製品もストアに登場
     

    iOS13:ダークモード、Apple IDでのWebサービスログイン機能、AirPodsの使い勝手向上など大幅強化

    WWDC 19 iOS13
     
    iOS13は、画面全体を黒を基調としたカラーに変更できるダークモードの導入、標準アプリのカメラ、写真、マップ、リマインダーアプリの機能強化、Apple IDを使った各種Webサービスへのログイン対応、AirPodsでは音楽や映像のシェアなど、盛りだくさんの内容です。
     
    対応機種はiPhone SE以降、iPod touch(第7世代)となり、iPhone5s、iPhone6/6 Plusはサポート外となりました。
     

  • 関連記事:Apple、iOS13を発表!ダークモードを採用、AirPodsの使い勝手向上など
  •  

    iPadOS:iOSから独立。iPadをより快適に扱える機能が満載

    WWDC 19 iPadOS
     
    WWDC開催直前にリークされたiPadOSが正式発表されました。これまでiPad、iPhone、iPod touchで同じOS(iOS)を共有していましたが、iPad向けに特化して独立しました。
     
    ホーム画面は新しいレイアウトになり、同じアプリを同時に開いて同期させながら作業できるスプリットビュー、複数のアプリを並べて起動できるスライドオーバー機能が搭載されます。指3本でのピンチやタップ、スワイプなど指を使ったジェスチャが追加されており、使いこなせば作業効率がアップします。
     
    対応機種は、iPad Air2以降のiPadOS、すべてのiPad Pro、iPad(第5世代)以降、iPad mini4以降です。
     

  • 関連記事:Apple、iPadに特化したiPadOSを発表
  •  

    watchOS 6:Watch専用App Store登場、新たな健康管理アプリも追加

    WWDC 19 watchOS 6
     
    watchOS 6では、新たなウォッチフェイスが追加されるほか、噂されていたApple Watch専用のApp Storeが登場しました。Watch上で直接ストアをチェックできます。
     
    新たな標準アプリ「オーディオブック」「ボイスメモ」「計算機」が追加され、ウォッチフェイスから簡単に起動して利用できます。さらに周辺の騒音状況を計測するアプリや月経管理アプリといった健康管理アプリも増えます。
     
    対応機種は、iOS13以降を搭載するiPhone 6s以降とペアリングしたApple Watch Series 1以降です。
     

  • 関連記事:Apple、watchOS 6を発表〜周囲の騒音を測定・通知する機能も
  •  

    tvOS 13:マルチユーザー対応、XboxやPSコントローラーが利用可能に

    WWDC 19 tvOS 13
     
    基調講演冒頭に発表されたtvOS 13では、新しくデザインされたホーム画面で、フルスクリーンのビデオプレビューが再生可能になりました。マルチユーザーに対応し、テレビ番組や映画、音楽などユーザーに合わせたリコメンド機能も搭載されます。
     
    tvOSは今年秋に提供開始予定のApple Arcadeもサポートしており、新たに対応するXboxやPlayStationのコントローラーでゲームが楽しめます。
     
    正式版は今年秋にApple TV 4K、Apple TV HD向けにリリースされます。
     

  • 関連記事:Apple、tvOS 13を発表
  • macOS Catalina:iTunesの機能を3分割、iPadのサブディスプレイ化など新機能も

    WWDC 19 macOS Catalina
     
    macOS 10.15 Catalinaでは、かねて噂されていた通り、iTunesがミュージック、ポッドキャスト、TVアプリの3つに分割されました。今年秋にApple独自サービスとして提供開始するApple TV+も、Apple TVアプリで利用可能です。
     
    そしてiPadをサブディスプレイにできる新機能「Sidecar」が追加されました。Apple Pencilと組み合わせると、スタイラス入力をサポートするMacアプリで、iPadを通じて描画やスケッチなどができるようになります。
     
    正式版は今年秋のリリース予定で、2012年中期以降のMacで利用できます。
     

  • 関連記事:Apple、「macOS Catalina」を発表!iPadがサブディスプレイに
  •  

    Mac Pro:28コアXeonプロセッサ、最大1.5TBのメモリなどプロ向けのモンスターマシン

    WWDC 19 Mac Pro
     
    Mac Pro新製品は、過去最高パフォーマンスのMacです。最大28コアのXeonプロセッサ、最大1.5TBのメモリに対応し、前世代Mac Proの2倍となる8つのPCIeスロットと拡張性は抜群です。4Kビデオなら12本、8Kビデオは3本を同時に再生できます。
     
    同時に発表されたPro Display XDRは32インチのRetina 6Kディスプレイで、P3ワイド、10ビットカラー、最大1,600ニトの輝度と超広視野角を備えています。業界トップクラスの反射防止コーティングを施し、ナノテクスチャーという新たなつや消しオプションもあります。
     
    Mac Pro、Pro Display XDRはともに今年秋より注文可能で、販売価格はMac Proが5,999ドルから、Pro Display XDRが4,999ドルから、VESAマウントアダプターやPro Standなども発売予定です。
     

  • 関連記事:Apple、拡張性重視の新型Mac Pro、32インチ6Kディスプレイを発表
  •  

    基調講演で触れられなかったアクセサリ新製品もストアに登場

    WWDC 19 Apple Watch
     
    Apple Watch用バンド、iPhone XS/XS Max用シリコーンケース、iPad mini用Smart Coverに新色が追加されました。いずれもApple Storeでは本日より注文受付を開始しています。
     

    製品名 追加された新色 価格(税別)
    iPad mini
    Smart Cover
    コーンフラワー 4,500円
    10.5インチiPad Air用
    Smart Cover
    コーンフラワー 5,800円
    iPhone XS/XS Max
    シリコーンケース
    コーンフラワー
    ドラゴンフルーツ
    カナリアイエロー
    4,500円
    Apple Watch
    スポーツバンド
    コーンフラワー
    ドラゴンフルーツ
    カナリアイエロー
    5,800円
    Apple Watch
    スポーツループ
    コーンフラワー
    ドラゴンフルーツ
    カナリアイエロー
    プライドエディション
    5,800円

     
     
    Source:Apple
    (asm)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします
    目次