Apple、watchOS 6を発表〜周囲の騒音を測定・通知する機能も

    WWDC 19 watchOS 6


     
    Appleは現地時間6月3日、Apple Watch向けの最新OS、watchOS 6を発表しました。事前の報道どおり同OSでは、Apple Watch専用のApp Storeが導入され、開発者はiPhoneから独立し、Apple Watch単体で動作するアプリを開発可能となります。

    専用のApp Storeが登場

    watchOS 6では、Apple Watch専用アプリを配布するApp Storeが登場します。ユーザーは専用App Storeからアプリを入手、Apple Watchに直接インストールすることができます。
     

     
    同時に開発者は、iPhoneに依存しない、Apple Watch専用のアプリが開発できるようになります。

    ヘルスとフィットネス

    そして非常に興味深いのが、健康関連機能の充実です。こちらも噂どおり、月経周期を記録する「サイクルトラッキング」アプリが導入されます。この新機能は、iOS13のヘルスアプリにも追加されます。
     

     
    もうひとつの健康関連の新機能が、耳の健康を守る「ノイズ」アプリです。スポーツイベントやコンサート、工事現場など、周囲の音の大きさが気になる場所へ行くと、ノイズアプリはApple Watchのマイクで周囲の音を拾い、90デシベルを超えた時点でユーザーに通知します。世界保健機関(WHO)によれば、90デシベルを超える音を週に4時間以上聞くと、聴覚に悪影響を及ぼす可能性があります。
     

     
    アクティビティリングの完成を励みにしているApple Watchユーザーは少なくないですが、iOS13の「アクティビティ」アプリに新たに「トレンド」タブが追加され、自分の運動の傾向をより長いスパンで理解できるようになります。
     

    iOSのおなじみアプリが登場

    またiOSデバイスではおなじみの「オーディオブック」「計算機」「ボイスメモ」がwatchOS 6に追加されます。計算機アプリにはチップ計算や割り勘計算機能も付属しています。
     

    新文字盤

    watchOS 6では「Gradient」「Numerals」「Digital」「California」「Modular Compact」「Solar Dial」の5種類の新文字盤が追加されます。
     

     
    そのほか基調講演では、1時間おきに鳩時計のように音がなる「taptic chimes」という機能も紹介されました。デモでの音は鳥のさえずりでした。

    プライドエディションバンド

    AppleはさらにApple Watchの新しいバンドを複数発表しました。スポーツバンドおよびスポーツループではカナリーイエロー、ドラゴンフルーツ、コーンフラワーの3色を追加しています。
     
    また虹色の「プライドエディション・スポーツループ」も発表しました。同バンドの売上は複数のLGBTQ団体に寄付されます。
     

     
    watchOS 6は本日開発者向けにベータ版が公開され、正式版は秋にリリースされる見込みです。対応デバイスはApple Watch Series 1以降、iOS13以降を搭載したiPhone6s以降のiPhoneと同期する必要があります。

     
     
    Source:Apple
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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