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2019年5月16日 18時11分

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Apple上層部、以前よりIntelのモデム開発に苛立ち募らせていた


 
先日5Gスマートフォンモデムからの撤退を表明したIntelですが、同社の開発ぶりについてAppleが何年も前から苛立ちを募らせていたことが分かりました。業界の内部事情に強いThe Informationが報じています。

最近に始まったことではなかった

16年以降iPhoneのモデムはQualcommとIntelとの両方から調達されていましたが、QualcommとAppleとの係争によって、2018年のiPhone XSシリーズ用モデムはIntelが独占的に供給していました。
 
係争が長引くことが予想されたため、今後もIntelの一社供給と考えられていましたが、5Gモデムの開発でIntelがQualcommに遅れを取っていることが明るみになったことで、Appleの動向に注目が集まっていました。iPhoneがQualcommの5Gモデムを採用するライバルメーカーに性能で劣ることは、何としてでも避けたいからです。
 
結果としてAppleとQualcommは電撃和解、時を同じくしてIntelは5Gスマートフォンモデム開発からの撤退を表明しました。
 
こうした経緯を眺めていると、IntelとAppleとの仲がこじれたのは最近のようにも思えてきます。しかしThe Informationが明らかにしたのは、Appleは以前からIntelに対して不満を募らせていたという事実でした。

苛立ちを隠さない上層部

The Informationのレポートは、iPhone XS/XS Max、iPhone XRでIntelのモデム独占供給が決まった際の、Appleのフラストレーションを浮き彫りにしています。
 
当時の事情をよく知る人物が語った話では、Qualcommのモデムに追いつくために4回もオーバーホールしたのにもかかわらず、開発段階でLTEモデムチップ「Intel XMM 7560」は正常に機能せず、スケジュールの遅延でApple上層部を悩ませていたそうです。
 
とくにAppleでハードウェア技術を担当をするジョニー・スルージ副社長は「私が目を光らせているAppleでは決してこんなことは起きない」とIntelの担当者に激昂、計画の遅れを強く非難しました。Intelに対して苛立ちを隠そうとしないのはスルージ副社長だけでなく、最近もティム・クック最高経営責任者(CEO)がMac不振の主因をIntelの責任にしたばかりです。
 
AppleがIntelのモデムチップ部門を買収するとの観測が出ていたのも、こうした事情を思えば頷けるというものです。

内製化に向けて動き出したApple

もっとも、Appleは将来的にモデムチップの内製化を行うと考えられており、早ければ2021年より自前で調達すると噂されています。The Informationもレポートで、2025年までには実現させたいとのAppleの考えをスクープしており、遅かれ早かれ内製化するつもりであるのは間違いないでしょう。
 
実際、Qualcommとの和解前には、AppleがIntelのモデムチップ開発者であるウマシャンカー・ティアガラジャン(Umashankar Thyagarajan)氏を引き抜いていたことも分かっています。
 
 
Source:The Information,MacRumors
(kihachi)

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