Apple、Intelのモデム事業の買収を検討していたことが判明
Appleは、米チップメーカーIntelのモデム事業の買収を視野に入れ、交渉を進めていたことがThe Wall Street Journalの報道から明らかになりました。
7カ月間にわたって行われた交渉
AppleとIntelの間でモデム事業買収の話し合いが始まったのは2018年の夏だとされています。WSJによれば、交渉は7カ月間にわたって行われたとのことです。
しかしながら、結果として交渉はまとまることはなく、AppleはQualcommと全面的に和解することで2020年の5Gモデムチップの供給を確保する選択をしました。Intelは、同日中に5Gスマートフォンモデム事業からの撤退を発表するに至りました。
Intelは現在、”戦略代替案”を作ろうとしているとのことですが、いまだ売却も考慮しているようで、Broadcom、ON Semiconductor、Samsungが候補として挙げられています。
5Gモデム開発に苦戦していたIntel
IntelはAppleの2020年のiPhoneモデル向け5Gモデムの開発を行っていましたが、Appleの締切を守ることができず、幾度にもわたるプロジェクトマネージャーの交代を余儀なくされるなど、厳しい状況が続いていました。
Appleは新たに1,000〜1,200人の通信エンジニアを雇い、チップの内製化に本格的に乗り出していましたが、5Gモデムの開発は一筋縄ではいかないとされていることもあり、最終的にQualcommとの長期契約に落ち着いた模様です。
2020年iPhoneモデルにはQualcommの5Gモデムチップが採用されるといわれています。
Source:The Wall Street Journal via AppleInsider
(lexi)