6月に発表される「iOS13」で追加される新機能の内容、Bloomberg報道

WWDC 18 iOS

WWDC 18 iOS
 
6月に発表されるiOS13で追加される多くの新機能や変更点について、Bloombergが報じています。以前から噂のある「ダークモード」のほか、次期Apple Watchに向けた睡眠トラッキング機能が強化される模様です。

iOS13、6月に開発者向け発表、9月に一般向け公開か

現地時間6月3日から開催される世界開発者会議(WWDC 19では、iPhoneやiPad向けの次期OS、iOS13が発表される見込みです。
 
例年どおりなら、iOS13は開発者向けに発表された後、バグ修正を重ねて9月に一般ユーザー向け正式版として公開されると考えられます。
 

ダークモード、ヘルスケアの強化、睡眠トラッキングなど

iOS13の新機能について、事情に詳しい匿名の関係者から得た情報としてBloombergが報じているのは、以下の内容です。
 
なお、iOS13のコードネームは「Yukon」で、iOS12に続いて、動作の高速化とバグ修正に重点を置いたアップデートとなる模様です。
 

  • マルチタスクアプリの起動時、終了時のアニメーション表示が変更されるほか、ウィジェット(ホーム画面を左にスワイプで表示)の見た目が改善される
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  • 画面をダークカラーで表示する「ダークモード」は、コントロールセンターから適用可能になる
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  • Android端末や、iOS向けサードパーティ製アプリで利用可能な「一筆書き」のように指を滑らせることでキーを選択して文字入力する機能の導入に向けて試験中
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  • 「ヘルスケア」アプリがアップデートされ、1日のアクティビティが把握しやすくなる。また、「聴覚の健康」としてイヤホンの音量や周囲の騒音レベルを分析する機能が追加され、月経周期の記録機能が強化される
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  • iPadをMacのサブディスプレイとして利用できる機能が追加され、Macの作業画面をiPadに表示してApple Pencilで書き込む、などの連携に対応
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  • 標準の「リマインダ」アプリが刷新され、「今日やるタスク」「すべてのタスク」「予定されたタスク」「フラグ付けされたタスク」の4分類で管理可能になる
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  • スクリーンタイムが強化され、保護者が、子供の端末利用可能時間をコントロールする範囲が拡大される。なお、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が先日、保護者による管理機能強化を示唆する発言をしています
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  • 「ブック」アプリが刷新され、読書の進行状況が表示されるほか、ユーザーに読書を促すためのご褒美が提示される
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  • iMessageで、ユーザーのプロフィール写真や表示される名前を設定可能になるほか、アニ文字やミー文字のステッカーを送るための専用画面が用意される
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  • 「マップ」アプリはインターフェイスが改善され、よく行く場所への経路案内が簡単に利用可能になる。また、ユーザーがよく行く場所のグループを作成し、写真を設定できるようになる。
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  • 標準アプリ「iPhoneを探す」と「友達を探す」が1つのアプリに統合される。また、「MAMORIO」や「tile」のような忘れ物防止タグも同時に開発中
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  • 「メール」アプリは特定のスレッドをミュートしたり、特定の相手からのメールをブロックしたりできるようになり、フォルダ管理がシンプルになる
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  • 「おやすみモード」と「ベッドタイム」が連携し、将来のApple Watchのような睡眠トラッキング機器に対応可能になる
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  • 「ホーム」アプリとセキュリティカメラとの連携が強化され、過去の映像を再生できるようになる
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  • HomePodが複数ユーザーの声に対応できるようになる
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  • 「共有」機能で、よく送信する相手を提案するようになる
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  • Safariでダウンロードしたファイルが、Macの「ダウンロード」フォルダのように一カ所に集約され、管理が簡単になる
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  • 「ファイル」アプリはサードパーティ製アプリとの連携が改善する
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  • iPadのマルチタスク機能、ホーム画面が変更されるほか、同じアプリの複数バージョンを併用できるようになる
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  • アクセシビリティ機能の「聴覚サポート」を改善し、アクセシビリティ機能を「設定」アプリから簡単に利用できるよう変更

iOS14のコードネームは「Azul」

Bloombergによると、上記の機能のうち、一部はiOS13では提供されず、次バージョン以降に持ち越される可能性もある、とのことです。
 
Appleはすでに「Azul」のコードネームを持つiOS14の開発を開始しており、2020年のiPhone向けに、5G対応、拡張現実(AR)機能強化などが計画されています。
 
Bloombergによると、WWDC 19はソフトウェアの発表が中心となるものの、プロ向け高性能デスクトップであるMac Proと高性能ディスプレイも発表される可能性があります。
 
 
Source:Bloomberg
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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