Appleは自動車開発を諦めていない?Teslaから経験豊富な技術者を獲得
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Appleが、電気自動車メーカーTeslaのパワートレーン部門の責任者を引き抜いたことが分かった、と電気自動車情報メディアのElectrekが報じています。
電気自動車の心臓部、パワートレーン開発のスペシャリスト
AppleがTeslaから引き抜いたと伝えられているマイケル・シュウェカッシュ氏(Michael Schwekutsch)は、電気自動車の心臓部であるパワートレーン部門の担当副社長だった人物です。
シュウェカッシュ氏は3月初めにTeslaを退社し、現在はAppleのスペシャルプロジェクトグループに勤務しているとElectrekが報じているほか、同氏もLinkedinプロフィールでAppleに勤務していることを明かしています。
シュウェカッシュ氏は、かつてAppleでMacのハードウェア担当役員をつとめ、Teslaに約5年間勤務した後、2018年夏にAppleに戻ったダグ・フィールド氏のもとで勤務しているとみられます。
同氏は、2015年にTeslaに入社する前、BorgWarnerとGKN Drivelineにおいてパワートレーン開発の技術者として約20年間のキャリアを持ち、BMW i8、Porsche 918 Spyder、Fiat 500eV、Volvo XC90といった電気自動車やハイブリッドカーの動力を制御するプログラムの開発も担当しています。
大規模な一時解雇が報じられたAppleの自動車開発
AppleとTeslaは、人材の引き抜き合戦を繰り広げており、Appleに主力級のエンジニアを相次いで引き抜かれたTeslaのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「AppleはTeslaで使い物にならなくなった人材の墓場だ」など、Appleを敵視する発言もしています。
Appleが「Titan」と名付けた極秘プロジェクトで自動運転車を独自開発している、という動きは数年前から噂されており、自動運転車の開発のための路上テストも実施しています。
しかし2019年に入って、Appleが自動運転車プロジェクトに従事していた技術者ら約200人を一時解雇したことも判明しており、Appleは自動運転車開発の規模を縮小したとみられていました。
また、Appleが開発しているのは、一般向けの乗用車ではなく商用バンではないか、とも報じられています。
Source:Electrek, Michael Schwekutsch/Linkedin
(hato)