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Appleがワイヤレス充電マットAirPowerの開発を完全に中止したことを明らかにしました。
米メディアTechCrunchは、Appleのハードウェア・エンジニアリング担当バイスプレジデントのダン・リッチオ氏から、以下の内容のメールを受け取ったとのことです。
努力は尽くしたものの、AirPowerは当社の高い水準に達することができないと判断、プロジェクトの中止を決定いたしました。同製品の発売を心待ちにしていたお客様に、お詫び申し上げます。将来的にはワイヤレス技術が中心になると信じており、今後もワイヤレス体験が広がるよう、努力を続ける所存です。
2017年9月の発表以来、AirPowerは「発表したものの発売が遅れる」というAppleの近年の傾向の最たるものとして、たびたびメディアで取り上げられてきました。最近第2世代が発売となったAirPodsの初代も、大幅に発売が遅れた製品のひとつです。
しかしAirPowerのように結局日の目を見なかった製品というのは、Appleとしては非常にまれなケースといえるでしょう。
とはいえ、iOS12.2のベータ版にAirPowerに関する記述があったことや、第2世代AirPods用充電ケースのパッケージにイラストが記載されていたことなどを考えると、開発中止の決断はつい最近下されたものと思われます。
Source:TechCrunch via 9to5Mac
(lunatic)
元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。